2013年10月24日
天皇賞・秋が行われる今週。凱旋門賞に参戦した馬をはじめ現役トップクラスの実力を持つＧ１馬が少なくなったことで戦前よりメンバーが揃わなかった印象ですが、毎年ハイレベルなレースになるだけに期待は膨らみます。
そこで競馬天気では木曜日から日曜日までの４日間、2013年天皇賞・秋を馬、騎手、血統などを中心に分析していきます！この４日間の連載をお楽しみください！
さて、第１弾となる今回は昨年の三冠牝馬・ジェンティルドンナについて分析していきます。
【１】ジェンティルドンナと東京芝2000ｍとの相性は？
ジェンティルドンナという馬を紐解く上で知っておきたいのが「馬場」現役屈指の切れ味を持つ同馬にとって、渋った馬場は大敵。国内で敗れた３戦中２戦が不良馬場もしくは良馬場でも稍重に近い馬場だったことがその証明です。
そこで東京芝との相性を見ていくと、このコースは２戦２勝。圧勝のオークスにオルフェーヴルを下したジャパンカップと内容も特筆すべきものがあります。今週は台風の接近に伴い悪天候が予想されるということで、レース当日にどんな馬場になっているかが取捨選択の鍵となるでしょう。
【２】ジェンティルドンナのローテーションは？
過去10年、前走宝塚記念組１番人気馬の成績は【２・０・０・２】複勝率50.0％。これを４歳馬に限定すると２戦２勝となります。
ちなみにこの２頭はシンボリクリスエスにブエナビスタという歴史に名を残すレベルの馬。２頭がなしえなかった牝馬三冠＆３歳時にジャパンカップ制覇という偉業を達成したジェンティルドンナにとってこのローテーションはまったく問題ないものと言えそうです。
【３】ジェンティルドンナの血統は？
ジェンティルドンナの父・ディープインパクトはジェンティルドンナをはじめ、キズナ、ディープブリランテなど数々のＧ１馬を輩出。期待に違わぬ活躍ぶりを見せている種牡馬です。
ちなみにディープインパクト産駒のＧ１勝利数11勝の内訳をみると、京都・阪神芝外回りや東京など、直線の長いコースが10勝に対して中山芝など小回りコースが１勝。明らかに直線の長いコース向きです。東京芝２戦２勝のジェンティルドンナはディープインパクト産駒の特徴を体現したような馬で、血統面もその特徴が出ているとすれば評価を下げる理由は見当たりません。
【４】ジェンティルドンナの騎手・岩田康誠騎手は？
天皇賞・秋でジェンティルドンナに騎乗を予定しているのは岩田康誠騎手。今年もロードカナロアでＧ１を３勝、先週の菊花賞でもサトノノブレスを２着に導いた日本を代表する騎手です。
で、この岩田騎手。天皇賞・秋は今年で７回目の参戦となりますが、過去の天皇賞・秋成績はご覧の通り。
【０・０・０・６】複勝率０％
この中には２番人気アドマイヤムーン、１番人気ブエナビスタも含まれています。岩田騎手はジャパンカップでは【３・１・１・２】複勝率71.4％という驚異的な成績を残していますが、なぜか天皇賞・秋には縁がありません。オカルトデータかもしれませんが、気にはしておきたい嫌なデータです。
◇あすは「エイシンフラッシュ×天皇賞・秋×ミルコ・デムーロ。データを徹底分析！」をお送りします！（続）
（競馬天気：2013天皇賞・秋特別企画）
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