2011年08月15日
【4回新潟1〜2日目馬場傾向】
新潟芝は1・2日目ともに良/水少。時計・上がりともに相変わらず速く、切れ味が問われる馬場。また、内回りコースを中心に差し有利の馬場に近づいており、新潟開催前半に先行して好走していた馬が凡走するシーンが多かった。それに伴い、開催前半で差し損ねていた馬の巻き返しも目立っていた。
新潟ダートは1日目が良/水少→4Rから稍重/水少。2日目が良/水多→5Rから良/水少。土曜日は突然の豪雨により一気に時計が速くなり、越後Sの1〜3着馬はいずれもダート1000mでの勝ち鞍があったことから求められる距離適性は短めだったことがわかる。日曜日は馬場が回復したが、今度は異常なまでの前残り馬場に。新潟ダートの特色がはっきりと出た週だった。
●4回新潟1日目 9R 1着ビッグスマイル
脚質的に間違いなく新潟は合っていると思われたが、想像以上の強さを見せた。1分45秒7という勝ち時計は破格で、昨年のローズSのそれを0.1秒上回っている。賞金面で出走は微妙なところだが、そのローズSを使われるようなら阪神外回りと関連性の高い新潟外回りでのパフォーマンスから軽視は禁物だ。
●4回新潟2日目 11R 3着モンテエン
まだ底を見せていない魅力から圧倒的な支持を集めたが、3着と案外な結果に終わった。同馬はこのレースまで上がり3F最速を4戦続けて記録していたが、もっとも速い上がり3Fで34.2秒。本質的に切れ味勝負は向かない印象があり、そのなかでも持久力寄りの新潟2000m外回りでこの結果。内回り・中山替りなら問題ないが、さらに切れ味を問われる1800m外回り・東京では危険かもしれない。
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【4回小倉5〜6日目馬場傾向】
小倉芝は5・6日目ともに良/水少。1800mで1分46秒1という好時計が出た九州スポーツ杯をはじめ、依然として時計は速い。馬場が極端に荒れた印象もなく、例年差し・追込馬有利の北九州記念もトウカイミステリーを除いて内枠の先行馬が上位独占。雨中の競馬にならない限り、外差しが決まり出すのは次開催からだろう。
小倉ダートは5・6日目ともに良/水少。特に目立った傾向はなかったが、ダート1700mで距離延長の馬が穴を出していた点は興味深い。これは推測の域を出ないが、今の小倉ダートは思った以上に負荷の軽いダートなのかもしれない。
●4回小倉5日目 5R 2着ビキニブロンド
ほとんど勝ったようなレースだったが、勝ち馬の切れ味に屈した。とはいえセンスを感じるレースぶりから次走はほぼ間違いなく勝てるだろう。兄弟・近親には2・3歳戦で好走していた馬が多く、勝ち上がったのち小倉2歳Sに出走するようなら軸として期待できる。
●4回小倉6日目 8R 4着キョウエイカルラ
外枠有利の小倉ダート1000mで内枠を引き、出遅れ。この時点で勝負圏内から取り残されてしまったが、上がり3F3位の脚で4着まで差し込む新境地を見せた。同馬以外に掲示板に入った馬がすべて馬番ふた桁番という点からまったく悲観する内容ではなく、次走同条件で外枠に入ることがあればまず巻き返してくるだろう。
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【1回札幌1〜2日目馬場傾向】
札幌芝は1日目が良/水少、2日目が良/水少→11Rから良/水多。開幕週ということで時計は速く、大倉山特別ではレコードが出ていた。1200mでは33秒台の上がりも出ており、洋芝とはいえ高速馬場という括りに入る。天候が崩れた日曜日も極端に馬場に影響を及ぼすレベルにはなく、クイーンSの勝ち時計は前年より1秒も速かった。
札幌ダートは1日目が良/水少、2日目が良/水少→11Rから良/水多。含水率2.3％ということで相当に乾いたダート。札幌ダートは函館ダートと比較して前残り傾向が強く、先行馬が穴を出すシーンが目立った。
●1回札幌1日目 12R 2着ダイヤモンドアスク
初の洋芝・実績のない1800m＆良馬場と決して楽な条件ではなかったが、2着好走。展開が向いた点は否定できないが、古馬相手の1000万下でこの結果なら十分評価できる。これ以上距離が伸びると切れ味を殺がれる可能性はあるが、1400〜1800mなら今後も大崩れは考えにくい。
●1回札幌2日目 9R 4着イトククリ
道中抑え切れずにハナに立ったが、結果的に道中10番手以下にいた馬が1〜3着を独占する展開を作り出してしまった。だからこそこの4着は価値が高く、次走同条件、または【1・2・0・0】と連対率100％を誇る1200mを使われるようなら巻き返す可能性は高い。
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