2016年05月06日
ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「Ｔｈｅ Ｋｅｙｍａｎ」は、ＮＨＫマイルＣにメジャーエンブレムで挑む田村師を直撃した。
――メジャーエンブレムの前走（桜花賞４着）は関西輸送でもプラス４キロの５０２キロ。
田村師 中間の調整過程もうまくいったし輸送も問題なし。良い状態で出走できました。
――スタートがいつもより出なかった？
ほんの少しでしたけどね。その後、挽回できたようにも見えたけど、動かなかったのでいつもより後ろになってしまった感じでした。
――それでかなりモマれるような形に。
人気を背負っていたし、ああいう位置になってしまうと厳しい競馬をさせられるのも仕方ありません。
――それでも直線、一度は抜けてくるか！？というシーンがありました。
そこはさすが底力を感じさせました。ただ、そこへ行くまでがスムーズに競馬ができていなかった分、最後は伸びてくれませんでした。
――前走後は放牧。
元来、間を空けた方が良いタイプ。今回は間隔が短いのでノーザンファーム天栄に放牧しました。
――リミットの１０日前に帰厩。
牧場とは以前からしっかり連絡をとって信頼関係が築けています。それなりに負荷をかけてもらっているので、良い状態で戻ってきてくれました。
――最終追い切りは５Ｆ６４秒６〜１Ｆ１２秒３。
追いかける形から反応良く伸びてきっちり捉えてフィニッシュ。いい追い切りができたと思います。
――オークスではなくＮＨＫマイルＣを選択しました。
ためて良いというより少々速くても自分のリズムで行かせるのがいい馬ですから。マイル戦は実際、好成績を残しているし、牡馬相手でも見劣らないので現状ではこちらの方が良いと判断しました。
――ルメール騎手には何か指示を出されるのでしょうか？
前回が少し消極的な競馬になってしまったので今回は自信を持って乗ってもらいたい。いいジョッキーなので大丈夫だとは思いますが。
――快勝した前々走（クイーンＣ）のように逃げる形になりますか？
逃げなくては駄目というわけではないけど、あのくらい行かせる競馬でよいと考えています。いずれにしろ自分のスピードを生かせる競馬ができれば、ここに入っても引けはとらないと信じています。
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