2016年02月04日
高額馬が火花を散らす“5億円マッチ”は第2章へ――。昨秋に京都新馬戦で対戦した超良血ディープインパクト産駒2頭が「第56回きさらぎ賞」で再び激突!デビュー2連勝を飾ったサトノダイヤモンド(税込み2億4150万円)はルメールを背に栗東CWコース併せ馬でしっかり動き、重賞獲りへの態勢を整えた。 【きさらぎ賞】
最後までゴーサインを送るシーンはなく、馬なりでグイグイ伸びてきた。サトノダイヤモンドは主戦ルメールを背にCWコースへ。6F標識を通過した時点でゴールドラッシュ(3歳未勝利)を2馬身追走でスタート。道中は僚馬との差を保ったまま行きたがるそぶりは一切なし。ピッタリ折り合って絶好の手応えで4コーナーへ。内に進路を取って並び掛けるとラスト1F手前で引き離しにかかる。1週前に負荷をかけて、この日はしまい重点で6F87秒4~1F12秒3を刻み、2馬身先着でゴール。
引き揚げてきた鞍上は「リラックスして走っていたし、反応も良かった。とてもいい感じ。新馬戦の追い切りはちょっと重たくてエンジンがかかるのに時間がかかったけど今はそういうのがない。あの頃より反応が良くなっている」とこれぞ絶賛の嵐といった口ぶり。
13年当歳セレクトセールにおいて2億4150万円(税込み)もの値がついた逸材が、評判通りデビュー2連勝を飾って重賞へ。新馬戦は好位から抜け出して2馬身半差、前走・平場500万は一転、中団から差し切って3馬身半差。展開次第で柔軟に立ち回れるうまさを印象づけた。ここ2走から1F短縮で初の1800メートル起用になるが、これはもう重箱の隅をつつくレベルのあら探し。ルメールは「乗りやすくて前走もリラックスして走れていた。瞬発力が持ち味。京都の外回りは直線が長いし、距離は1800メートルでも」と条件替わりを全く気にしていない。
ここで重賞初制覇なら、賞金加算という意味でも一気に視界が開ける。池江師は「新馬戦はあまり(稽古を)やっていなかったし、あんなに動けるとはね。前走の内容は何も言うことがない。センスがいい」と引き続き期待。名門厩舎のクラシック候補生が大舞台を目指して連勝街道を突っ走る。
▼馬名の由来 「サトノ」は里見治オーナーの冠名。額にある白いひし形の流星がダイヤモンドに見えることから命名。
▼新馬戦VTR(15年11月8日、京都芝2000メートル) サトノダイヤモンドは好位2番手から。逃げたロードヴァンドールの半馬身外でスムーズに折り合った。ロイカバードは1馬身後ろの最内で前を見ながらの競馬。レースが動いたのは3角。後方からまくったダノンアローダ(3着)が一気に先頭に躍り出たが、ダイヤモンドは動じず位置をキープ。直線で追い出すと、食い下がるロイカバードを2馬身半突き放して初陣を飾った。【スポニチアネックス】
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