【きさらぎ賞】ロイカバード　低重心フォーム11秒９、武豊“手脚軽い”

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【きさらぎ賞】ロイカバード　低重心フォーム11秒９、武豊“手脚軽い”

2016年02月04日

新馬戦ではサトノダイヤモンドの２着に敗れたロイカバード（税込み２億５２００万円）はそこから未勝利、福寿草特別と連勝中。サトノダイヤモンドと同じくＣＷコース併せ馬で追い切って好調をアピールした。

　頭をダラッと下げた独特の走りで鋭く伸びた。ロイカバードはＣＷコースでゴッドフロアー（６歳１６００万）の約７馬身後ろからスタート。道中グングンと差を詰めて直線は内へ。調教パートナーとは対照的な、重心の低いフォームでギアを切り替える。ラスト１１秒９（６Ｆ８７秒６）を刻んで約半馬身先着した。

　先週に６Ｆ８２秒９で負荷をかけた分、当週は予定通りの上がり重点。松永幹師は「先週に長めからやっていたので、今週はしまいだけ。いい動きだったと思います。（以前より）しっかり動けていますね」と納得の笑みで切り出した。

　ここまで３戦２勝。デビュー戦でサトノダイヤモンドの２着に敗れてから、未勝利戦→福寿草特別を連勝した。「乗り難しい部分がある」と課題を挙げるように、前走は距離ロスを覚悟した大外を回る競馬。それでも危なげなく差し切り、モノの違いを見せつけた。調教では天性のバネに加え、デビュー当時と比べて力強さが出てきた。

　鞍上の武豊も成長を感じている。「１戦ごとに良くなっている。手脚が軽くていい走り。不器用な面はあるけど馬に合った乗り方をすればいい脚が使えるよ」。末脚を生かす意味で、コーナー２つの京都芝１８００メートルに条件が替わるのはいい。狙うはサトノダイヤモンドにリベンジを果たしての重賞Ｖだ。

　宿敵との再戦について、指揮官が「新馬戦はあっさりでしたから。どこまで差を縮められるか」と話せば、鞍上も「こちらの方が１戦多く走っているしね」と力を込めた。１３年の当歳セレクトセールで２億５２００万円（税込み）の最高価格で落札された。同じ高額馬でも、取引価格ではこちらの方が上だ。昨年１１月８日のデビュー戦から３カ月間、成長力と瞬発力の生きる条件で果たして逆転は成るのか！？“５億円対決”第２章で真価を示す。

　▼馬名の由来　スイス南部の温泉地。歴史が古く古代ローマ時代に発見されたと伝えられる。同国有数のスパリゾートとして多くの観光客が訪れる。【スポニチアネックス】

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