2014年10月30日
Ｇ１・２勝目を狙うエピファネイアは、福永が騎乗してＣＷコースで単走追い。前半はゆったりと制御の利いた走りで、３〜４角から徐々に加速。直線に向くと、鞍上が手綱をしごいて気合を注入し、さらにシフトアップ。力強い脚さばきで駆け抜けた。
「最後の１Ｆで追ってくれとの指示。タイム（５Ｆ６６秒２）も動きもイメージ通り。ゴール板を過ぎてからも、少し追っておいた」。明るい表情で切り出した福永はさらに続けた。「春とは違って、３角で馬が自分からグッと行く感じがあった。春は乗りやすくなったと感じていたが、その分、結果が芳しくなかった」
３歳時は３冠レース全てで連対という好成績を挙げながら、常に折り合いとの闘いを強いられた。馬なりの調教でコントロールは利くようになったが、それによって闘争心も影を潜める形となった。角居師は「バランスが難しい」とした上で「エネルギーをためたまま道中で我慢できるのが理想。春はただ我慢するだけになってしまった」と振り返る。
テンションを上げ過ぎず、なおかつ攻める。単走でいっぱいに追ったのは、いわば絶妙な勝負手。菊花賞馬として、４歳代表として臨む大一番。能力さえ出し切れば、圧勝しても不思議はない。
（スポニチアネックス）
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