2013年05月30日
春のマイル王決定戦「安田記念」(6月2日、東京)の追い切りが29日、美浦、栗東トレセンで行われた。スプリントG1・3勝の強豪ロードカナロアは従来の坂路から、昨年1月のシルクロードS(1着)以来となる、CWコースでの最終追いを敢行。折り合いも付き、11年1月(ジュニアC2着)以来のマイル戦出走へ、思い通りに仕上がった。同レースは30日、出走馬が確定する。 【安田記念】
スプリント王者がマイル仕様へとガラリ、衣替えした。ロードカナロアの最終追いは、いつもの坂路ではなくCWコース。岩田を背にカレンシュガーレイ(4歳500万)を4馬身追走した。向正面で行きたがるのをなだめつつ、しっかりと折り合う。直線で手前(軸脚)を替えるとエンジン点火。右ムチ1発でグンと加速し、6F78秒6~11秒7と圧巻のタイムを刻んで1馬身先着した。
「時計、内容とも満足している。出走するからには恥ずかしい競馬はできないから」と納得の表情を見せた安田師。コースで追った理由をこう説明した。「気性的に燃えすぎる面があるから、広いCWコースで気分良く走らせたかった。調教が競馬につながるタイプ。中間、それなりに動かして時計を出す指示をした」
栗東の坂路は幅員7メートル(美浦は12メートル)と狭い。圧迫感のある坂路を避け、伸び伸び走れるコース追いにしたことで、カナロアの気持ちをリラックスさせ、鞍上の指示に集中させた。もちろん、長時間負荷を掛けて、マイルを走れる息をつくることも大きな狙い。1200メートルとマイルではレースでの息の入れ方が全く違う。折り合いも、より重視される。そのあたりをコース追いで見極めた。もちろん、合格点だ。
「うまく折り合えば距離は対応できる」と自信を見せた安田師。安田翔助手も「距離が延びて、もっといい脚を使うのか、切れ味が劣るのかは分からない。ただ、今までの経験を、違うカテゴリーでどれだけ出せるのか試してみたい。カナロアの可能性を広げたいし、こなせた時のメリットは大きい」。これまでトランセンド、カレンチャンなどの強豪を擁し、大舞台での経験を積んだ同厩舎。このチャレンジも、あっさりクリアしてしまうかもしれない。
(スポニチアネックス)
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