2012年12月07日
阪神ジュベナイルフィリーズが行われる今週。ウオッカやブエナビスタ、アパパネといった名牝を続々輩出する出世レースで、配当的にも大荒れは多くありません。ただ、今年は出走すれば人気間違いなしだったオツウが出走叶わず、ステップレースを制した有力馬も馬券圏外の経験がある馬たちばかり。例年とは異なる空気が充満しています。
穴馬レーダー！競馬天気は今秋のＧ１において、天皇賞・秋ではエイシンフラッシュを当コラムで推奨し、エリザベス女王杯ではピクシープリンセス、マイルチャンピオンシップではサダムパテック、ジャパンカップダートではホッコータルマエをを推奨。秋のＧ１での良い流れ（ドリームバレンチノ→アロマティコ、ベールドインパクトを推奨！）を維持できています。
そこで今回のＧ１特別コラムは「2012阪神ジュベナイルフィリーズ×穴馬」と題し、枠順・血統などのデータから阪神ジュベナイルフィリーズ穴馬を分析していきたいと思います！
◇「阪神ジュベナイルフィリーズ男」を背に、プリンセスジャック
新馬→ききょうＳと連勝後に臨んだファンタジーＳはスタートで伸び上がる形となり、後方から追い込むも４着。とはいえ本番への試走と捉えればまったく悲観すべき内容ではなりません。
そして、この馬で何より心強いのは鞍上・福永祐一の存在。
同騎手は施行条件変更以後、2006年以降の阪神ジュベナイルフィリーズで【２・０・１・３】複勝率50.0％。目下同レース連勝中と抜群の相性を誇る騎手を背に、巻き返しがあってもおかしくないでしょう。
◇ローテーションが魅力のレッドセシリア
抽選を潜り抜けた１戦１勝馬のうちの１頭。施行条件変更以後の阪神ジュベナイルフィリーズでは前走新馬から臨む馬の好走が多く、またその好走条件は限られています。
で、その好走条件の見分け方は非常に簡単。前走からの間隔を見ればよいのです。
・前走新馬から中３週以内【０・０・０・６】複勝率０％
・前走新馬から中４週以上【１・１・１・２】複勝率60.0％
レッドセシリアは「前走新馬から中４週以上」の複勝率60.0％ローテーションに該当する馬。当然ここもマークしておきたいところです。
◇大崩れのない強みを活かして・・・コウエイピース
九州産ということでまったく話題にも挙がっていない馬ですが、その成績は堅実そのもの。連闘→中２週というかなり危険なローテーションで連勝を収めたあたり、この馬のタフさが伺えます。
新馬戦では今回人気の一角を占めるであろうサウンドリアーナとタイム差なしの２着・・・アイムユアーズやベストクルーズ、古くはヤマカツリリーなど「キャリア３戦以上で馬券圏外がないのに人気薄」というタイプの激走が目立つレースだけに、今年の出走予定馬で唯一それに該当するコウエイピースの存在は見逃せません。
◇「隠れキングカメハメハ」の血が騒ぐ？エイシンラトゥナ
新馬→特別と連勝後に臨んだアルテミスＳは４着。いかにもエイシンのマル外っぽい早熟馬の印象がありますが、その血統はなかなか奥深いもの。母父キングマンボ、母母父はリボー系のプレザントコロニー。一慨に早熟と決めつけるのは早計でしょう。
ちなみにキングマンボの代表産駒にはキングカメハメハがいますが、同馬の産駒は2010年桜花賞１，３，４着馬を輩出（アパパネ、エーシンリターンズ、ショウリュウムーン）。阪神芝1600ｍとの相性は抜群で、血統背景から侮れない１頭です。
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