2012年10月23日
東京芝2000ｍで行われる天皇賞・秋。約100ｍ進んだところに左へ曲がる大きなカーブがある｡ 2003年にコース改修を経てリニューアルされたことで多少マシにはなったが、依然として外枠不利の傾向は改善されていない。
それでは、過去の天皇賞・秋傾向をおさらいしていこう。
■天皇賞・秋傾向その１「前走宝塚記念５着内馬」
過去10年の天皇賞・秋において、前走宝塚記念５着内馬の成績は【３・２・０・９】複勝率35.7％。秋の古馬Ｇ１３連戦を乗り切るために秋初戦を天皇賞・秋に設定する馬が近年多く見られ、このローテーションでブエナビスタ、メイショウサムソンなどが制している。
2012年天皇賞・秋出走予定馬中、前走宝塚記念５着内から臨む馬は以下の通り。
・ルーラーシップ
ここではルーラーシップ１頭のみがこれに該当した。東京芝2000ｍはプリンシパルＳ４馬身差圧勝のある舞台で、休み明けでの重賞勝利実績もある。ローテーション面ではもっとも強調できる馬だ。
■天皇賞・秋傾向その２「３歳馬」
過去10年の天皇賞・秋において、３歳馬の成績は【１・２・２・９】複勝率35.7％。馬券圏内に入った馬は４勝以上を挙げているという共通点があり、その条件を満たすことが３歳馬好走の条件と言えるだろう。
2012年天皇賞・秋出走予定馬中、上記条件を満たす３歳馬は以下の通り。
・カレンブラックヒル
・フェノーメノ
甲乙つけ難い２頭だが、東京芝2000〜2400ｍでの実績を加味してフェノーメノを上位評価としたい。馬券圏外に敗れた２戦はいずれも右回りの中山で、中山のセントライト記念を勝ち切った今の充実ぶりなら古馬撃破のシーンがあっても驚けない。
■天皇賞・秋傾向その３「外国人騎手」
天皇賞・秋の傾向で挙げておきたいのが、外国人騎手。昨年の１，２着馬の騎手はいずれも外国人騎手で、前年もスミヨンに乗り替ったブエナビスタが快勝。ゼンノロブロイ−ダンスインザムードで決まった2004年など、とにかく外国人騎手騎乗馬の好走が多い。
2012年天皇賞・秋出走登録馬中、外国人騎手騎乗は以下の通り。
・エイシンフラッシュ（ミルコ・デムーロ）
・トーセンジョーダン（スミヨン）
・ルーラーシップ（メンディザバル）
■天皇賞・秋のデータ分析まとめ
レベルの高い３歳馬参戦が大きなポイントとなる2012年天皇賞・秋。シンボリクリスエスやディープスカイ、アドマイヤムーンなどクラシック戦線の主役を張っていた３歳馬が参戦した場合、ほとんどが馬券圏内に入っている。
５戦無敗のカレンブラックヒル、菊花賞をパスして臨むフェノーメノの３歳馬２頭はもちろんのこと、同じ３歳馬のジャスタウェイも侮れない存在と言えそうだ。
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【データで見るオススメ馬】
★フェノーメノ
→過去10年の天皇賞・秋において、３歳馬の成績は【１・２・２・９】複勝率35.7％。馬券圏外に敗れた２戦はいずれも右回りの中山で、中山のセントライト記念を勝ち切った今の充実ぶりなら古馬撃破のシーンがあっても驚けない。
【馬場で見るオススメ馬】
★トランスワープ
→左回り・芝2000ｍ【３・０・０・１】。前傾ラップの函館記念→後継ラップの新潟記念とまったく質の異なるレースを制した点は高く評価できるし、前走持ち時計もかなり優秀だ。
【気候で見るオススメ馬】
★ダークシャドウ
→国内で馬券圏外に敗れたのは８〜９月のみ。涼しい時期では大崩れのない馬で、気候/暑の前走以上の上積みは必至だ。
【ローテーションで見るオススメ馬】
★ナカヤマナイト
→関東圏外【０・１・１・５】に対し、関東圏内【５・３・０・２】。秋の古馬Ｇ１戦線がすべて関東圏というのはこの馬にとってプラスだし、関東圏で３着内を外したときから30ｋｇ近く馬体が増えているように、まだ成長の余地を残している点も魅力だ。
★ルーラーシップ
→過去10年の天皇賞・秋において、前走宝塚記念５着内馬の成績は【３・２・０・９】複勝率35.7％。東京芝2000ｍはプリンシパルＳ４馬身差圧勝のある舞台で、休み明けでの重賞勝利実績もある。ローテーション面ではもっとも強調できる馬だ。
【血統で見るオススメ馬】
★ジェスタウェイ
→ハーツクライ産駒は東京芝2000ｍで【３・４・８・22】複勝率40.5％。ウインバリアシオン、キョウワジャンヌ、ギュスターヴクライなどハーツクライ産駒は一度実が入ったら天井知らずという血統で、前走好走がフロック視されるようなら面白い。
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