2012年04月13日
皐月賞が行われる今週。有力馬不在というのが年明け前の評価でしたが、ここにきてトライアルで強い勝ち方をした馬が続出。上位何頭かで決まるだろうという雰囲気になってきましたが・・・得てしてこんな時に競馬というのは荒れるもの。
そこで競馬天気では月曜日から金曜日までの５日間、2012年皐月賞を馬、騎手、血統などを中心に分析していきます！この５日間の連載をお楽しみください！
【連載１】グランデッツァ×皐月賞×デムーロ
【連載２】ワールドエース×皐月賞×福永祐一
【連載３】コスモオオゾラ×皐月賞×柴田大知
【連載４】ゴールドシップ×皐月賞×内田博幸
さて、最後となる今回は「皐月賞×配当妙味の高い穴馬」と題して分析していきます。
中山芝2000ｍで行われる皐月賞は紛れが多いことで知られており、７番人気のヴィクトリー、キャプテントゥーレが逃げ切った2007〜2008年をはじめ波乱もしばしば。「まさか勝ち切るとは・・・」というのが当時の評価でしたが、別の角度、とりわけ血統面で見てみるとまったく狙えない馬ではありませんでした。
例）ヴィクトリー
2007年以前のブライアンズタイム産駒皐月賞成績（良）
【３・２・１・12】複勝率33.3％
例）キャプテントゥーレ
2008年皐月賞以前のアグネスタキオン産駒中山芝2000ｍ成績（良）
【６・８・６・28】複勝率41.6％
かなり都合の良いデータですが、これをレース前に知っているのと知らないのとでは大違い。そこで、今回は人気が予想される馬を除いた伏兵陣、穴妙味の高い馬の「都合の良いデータ」を出してみました。
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★トリップの場合★
弥生賞２着から皐月賞に臨むトリップ。ラジオNIKKEI杯２歳Ｓで１番人気に推されるほど高い評価を受けていた馬でしたが、現状連下までという評価は拭えません。
では、そんなトリップの「都合の良いデータ」は？
クロフネ産駒の中山芝Ｇ１成績
【３・０・０・３】複勝率50.0％
複勝率というより勝率と言ってしまったほうが聞こえが良い気もしますが、クロフネ産駒は中山芝Ｇ１との相性抜群。それは中山芝を除く芝Ｇ１成績【１・５・４・35】が証明済みで、現状クロフネ産駒を狙うなら中山芝Ｇ１しかないと言い切ってしまって良いぐらいです。
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★アーデントの場合★
弥生賞３着から皐月賞に臨むアーデント。ワールドエース、ディープブリランテといった人気が予想されるディープインパクト産駒の影に隠れているディープ産駒です。
では、そんなアーデントの「都合の良いデータ」は？
過去10年、京成杯→弥生賞というローテーションで着順を２つ以上下げなかった馬
【０・０・２・１】複勝率66.6％
同じ条件で行われるレースということで、京成杯→弥生賞でのパフォーマンスの低下＝成長力のなさと捉えられてしまいます（フォーカルポイント、アーリーロブストetc）。アーデントはこのローテーションで着順を上げており、クラシック戦線で重要な成長力に可能性を残している点に妙味を感じます。
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★アダムスピークの場合★
弥生賞で思わぬ惨敗を喫してしまったアダムスピーク。ラジオNIKKEI杯２歳Ｓではグランデッツァ、ゴールドシップを下しているだけに能力の高さは疑いようのないところですが、成長力に疑問符が持たれているのも事実です。
では、そんなアダムスピークの「都合の良いデータ」は？
ディープインパクト産駒がＧ１で１枠に入った時の成績
【０・０・４・３】複勝率57.1％
ハッキリとした特徴が掴みづらいディープ産駒だが、１枠に入った時の強さには目を見張るものがあります。東京開催だった昨年の皐月賞でもダノンバラードが８番人気３着の好走を見せていました。
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★サトノギャラントの場合★
抽選を潜り抜け、皐月賞出走が叶ったサトノギャラント。とはいえ実績面で強調する材料は乏しく、現状同馬の存在が触れられることもほとんどありません
では、そんなサトノギャラントの「都合の良いデータ」は？
シンボリクリスエス×サンデーサイレンス×横山典弘の中山芝（良）成績
【１・２・７・６】複勝率62.5％
父シンボリクリスエス、母スティンガーは現役時代に横山典騎手が騎乗した経験のある馬。そんな縁からか、同騎手同産駒の好走率は凄まじいことになっています。後方から脚を伸ばしただけの前走はいかにも権利取りの試走（権利は逃したが・・・）といった内容で、本番での前進が期待できそうです。
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