最悪の枠を引いたアンチュラス、展開や馬場次第で穴をあける可能性大

2011年12月12日

【5回中山3~4日目馬場傾向】

中山芝は3日目が稍重/水多、4日目が稍重/水少→8Rから良/水多。馬場が悪化したとはいえ時計・上がりに影響を与えるレベルではなく、ラピスラズリSでは上がり33.3秒をマークした馬もいた。芝中距離戦では内枠を引いた馬の好走が目立っていた。
中山ダートは3日目が不良→3Rから重/水多、4日目が重/水少→5Rから稍重/水多。メチャクチャに時計が速かったというわけではなかったが、コネクションが薄い東京ダート1600m好走組がそのまま好走というシーンが多かった。

●5回中山3日目 11R 6着シャウトライン

13番人気という低評価を覆し、あわやのシーンを作っての小差6着。オープン特別ならまだ健在であることをアピールした。【0・0・0・7】の休み明けならまったく悲観する内容ではなく、次走得意な京都芝1200mで内枠を引くようなら前進が期待できそうだ。

●5回中山4日目 2R 5着アポロドーロス

直線半ばで突き抜けるかという脚を見せたが、坂に差しかかったところで脚が鈍ってしまった。とはいえ芝向きであることは明らかだし、直線平坦なローカルや比較的坂の緩やかな東京なら展開次第で突き抜ける可能性は十分だ。

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【6回阪神3~4日目馬場傾向】

阪神芝は3・4日目ともに良/水少。土曜日の芝外回りコースで計時された上がり3ハロン最速が34.1秒ということで、やはり切れ味以上にスタミナが求められる重い芝。外枠を引いた馬にアドバンテージがあり、阪神ジュベナイルフィリーズは馬番ふた桁番を引いた馬が1~3着を独占した。
阪神ダートは3・4日目ともに良/水少。こちらは乾いた阪神ダートらしく、差し・追込馬有利な馬場となっていた。京都で差し損ねていた馬、距離短縮馬の穴に注意したい。

●6回阪神3日目 11R 9着ガールズストーリー

未勝利勝ちのある阪神替りで3番人気に推されたが、9着と見せ場なく大敗。同馬は良/水少のダートでは【0・1・1・2】と勝利実績がない一方、渋ったダートでは【1・1・0・0】と連対率100%を誇る。冬のダートは同じ良馬場でも凍結防止剤の影響でさらに重さを増すので、420kg台と馬格のない同馬のようなタイプは危険だという点に注意したい。

●6回阪神4日目 11R 5着アンチュラス

メンバー強化+阪神芝外回り・1600mで不利な最内枠を引いてしまったことで10番人気まで評価を落としていたが、5着に健闘。春の3歳牝馬クラシック戦線はすべて直線の長いコースで行われるため切れ味に欠ける同馬にとって厳しい戦いとなるが、展開や馬場次第で穴をあけるチャンスを待ちたい。

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【5回小倉5~6日目馬場傾向】

小倉芝は5日目が稍重/水多、6日目が稍重/水少。馬場傾向が変化し出す開催3週目に加えて馬場が悪化したことで、一気に外差し馬場に。特に芝中距離でその傾向が顕著で、芝中距離では黙って外枠からというスタンスが正解か。
小倉ダートは5日目が不良→8Rから重/水多、6日目が重/水少。500万下ダート1000mで57.8秒の好時計が出たように高速馬場化が顕著となっていた。小倉ダートは雨が降ると急激に時計が速くなる傾向にあり、時計のかかるダートに好走歴が集中している馬が人気を裏切るシーンがよくある。言ってみればそこが波乱のレースということになるので、各馬の馬場適性を見極めた上で危険な人気馬・妙味のある穴馬を見つけていきたいところだ。

●5回小倉5日目 12R 6着ノヴァグロリア

今秋は大負けもせず馬券圏内にも入れずという歯がゆい競馬が続いているが、新潟での2戦は左回りが、今回は荒れ馬場で内枠が合わなかった可能性が高い。同馬は右回りかつ外回り・1800mがベストの条件で、その条件に当たるまでは見限らないようにしたい。

●5回小倉6日目 12R 15着グランサンク

結果こそ惨敗に終わったが、有力馬に早めに来られた上に前半600mが33.3秒-後半600mが35.5秒という前傾ラップを逃げたのだから致し方ないところだろう。未勝利勝ちは良馬場を1分8秒0で4馬身差圧勝というもので、前が残るパンパンの良馬場なら一変の可能性は十分だ。

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