パドトロワ、時計かかる馬場ならスプリンターズSで再度の好走も

2011年08月29日

【4回新潟5~6日目馬場傾向】

新潟芝は5日目が良/水多→5Rから良/水少。6日目は良/水少。開催後半でも極端に時計・上がりがかかっておらず、33秒台の上がりを出すことができる馬場状態。とはいえ差し・追込馬&外枠有利の傾向はますます進んでおり、外回りで行われたレースで馬券圏内に入った24頭中11頭が馬番ふた桁番を引いた馬だった。
新潟ダートは5日目が稍重/水多→5Rから稍重/水少→10Rから良/水多。6日目が良/水多→4Rから良/水少。土曜日は稍重発表だったが時計は速くなかった。新潟ダートは回復途上の渋った馬場と馬場悪化進行中の渋った馬場とでタイムの開きが出るようで、今後の新潟ダートは当日の天候にも注意したいところだ。

●4回新潟5日目 5R 3着トランドネージュ

外回り・1600mの新馬戦で内枠を引き先行。今の馬場を考えれば相当に厳しい競馬だが、勝ち馬とは0.1秒差、4着馬には8馬身もの差をつけた。道中折り合いを欠くようなシーンがあった点から直線の長いコースはさほど向いている印象がないので、前に壁を作りつつコーナーでタメができる中山1600m替りならまず確勝だろう。

●4回新潟6日目 10R 3着シルクシュナイダー

古馬との対戦は初だったが、3着と一定の結果を残した。同馬は良/水少【1・0・1・0】に対し、良/水多~不良【1・1・1・2】と力の要るダートを得意としている感があり、これほど馬場次第という馬も珍しいだろう。冬の中山ダート1800m、冬の東京ダート1600mなどはベスト条件だと思うが、次走道悪に当たってしまうようならこの好走を鵜呑みにしないようにしたい。

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【4回小倉9~10日目馬場傾向】

小倉芝は9・10日目ともに良/水少。A→Bコース替り+ローラーの影響で一気に時計が速くなり、3歳未勝利・芝1200mで1分7秒台の時計が出ていた。また、コース替りによって内枠&直線インを突いた馬が馬場の利を得ていた点から、開催最終週の今週も外枠→内枠替りの激走パターンに警戒したい。
小倉ダートは9・10日目ともに良/水少。こちらも良/水少という馬場だが時計が速く、ダート1000mで57秒台の時計が出ていた。1000mも1700mも行ったもん勝ちといった馬場で、マクリ差しが利く馬場ではなかった。

●4回小倉9日目 8R 1着ケージーヨシツネ

叩き2戦目で大きな変わり身を見せ、ダート1000mを57秒7という好時計で快勝。同馬が挙げた2勝はいずれもダート1000mということで、距離に限界があると思われるが・・・逃げながらも上がり3F最速の脚を使った点に注目したい。ダッシャーゴーゴーやカノヤザクラをはじめ、サクラバクシンオー産駒はいったんスイッチが入ると不得意条件を克服することが多く、次走以降距離不安で人気を落とすケースがあればむやみに評価を下げないようにしたい。

●4回小倉10日目 9R 4着メデタシ

桜花賞4着の実績から1番人気に推されていたが、4着と人気を裏切ってしまった。とはいえスタートで後手を踏み、1000m通過58.8秒というハイペースをマクってのものだから内容そのものに悲観すべきところはない。何より今回で高速馬場に対する不安を払拭したことが大きな収穫と言えるので、出走可能ならローズSでの一発も期待できそうだ。

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【1回札幌5~6日目馬場傾向】

札幌芝は5日目が良/水多→6Rから良/水少、6日目が良/水少。土曜日は雨が残る馬場だったとはいえ極端に時計・上がりがかかることはなく、水準レベルといったところ。乾き途上だった土曜日が内枠有利だったのに対し、馬場が乾き切った日曜日は外枠を引いた馬が台頭していた点から、札幌芝も東京芝と同じく内から乾く傾向にあるのかもしれない。
札幌ダートは5日目が良/水多→6Rから良/水少、6日目が良/水少。土曜日は馬場が締まったことで時計が出やすくなっており、1Rはレコード決着。それゆえ前残り決着が多く、その傾向は日曜日も変わらなかった。やはりパサパサのダートになってこそマクリ差しが利きやすくなるのだろう。

●1回札幌5日目 11R 1着メダリアビート

馬場が渋った土曜日ダートは前残りが多かったが、上がり最速の脚で鮮やかに差し切った。この日の馬場を考えれば差し切り勝ちは高く評価できるものであり、ハマったで片付けるのは早計。次走はエルムSになると思われるが、当然そこでも中心視できる1頭だ。

●1回札幌6日目 11R 3着パドトロワ

今回は控える競馬となったが、600m通過33.0秒という厳しい流れを4角先頭で勝ち馬とタイム差なしの3着に粘った。同馬は中10週以上の休み明けが【0・1・0・3】ということで、単純に間隔が走るとボケてしまう馬なのだろう。次走は出走可能であればスプリンターズSということになるだろうが、中山で走った1戦がその休み明けだった点から度外視できる。持ち時計のなさに不安が残るものの、時計がかかる馬場なら再度の好走があってもおかしくない。

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