ジョーカプチーノ、馬場変わる安田記念では巻き返しがあっても

2011年05月16日

【2回東京7~8日目馬場傾向】

東京芝は7日目が良/水多→3Rから良/水少、8日目が良/水少。今週からBコース替りということで前残り・内枠有利の傾向は明らか。上がり33秒台前半の決め手のある馬ならいざ知らず、Bコース替りの影響が強い間は前に行くことor内枠を引くことが好走条件と言えるだろう。
東京ダートは7日目が稍重/水少→10Rから良/水多、8日目が良/水少。馬場が変わったとはいえ逃げ・先行の有利不利はなく、決め手のある馬であれば十分に届く馬場だった。

●2回東京7日目 11R 3着ジョーカプチーノ

逃げたシルポートが2着に残る展開で2番手の絶好位につけたが、前を捉えきれず3着。距離というより速い上がりを求められたことに敗因を求めることができるだろう。シルクロードSでの差し切り勝ちが印象を変えてしまった感があるが、同馬の武器はラスピラズリSで見せた圧倒的なスピード。安田記念の頃には馬場が荒れて「不自然な高速馬場」になっている可能性が高く、その馬場でスピードを生かす競馬ができれば巻き返しがあってもおかしくない。

●2回東京8日目 11R 7着アニメイトバイオ

休み明けで+24kgという馬体重が示すように、良くも悪くも「別馬」という印象。出遅れ、ハイペースになった時点でこの馬のレースが終わった感があったが、終いの脚には見どころがあった。次走牝馬限定重賞を使われるようなら、好走必至だろう。また、一度好走すると連チャンが利くタイプでもあり、そのときには対牡馬であっても注意したい。

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【3回京都7~8日目馬場傾向】

京都芝は7日目が良/水多→3Rから良/水少、8日目が良/水少。超スローで流れたとはいえ土曜京都の紫野特別を制したランリョウオーの上がり3Fは32.6秒。その他のレースでも上がり33秒台が続出し、非常に負荷の軽い芝と言える。こういった馬場では前に行く行かない以前に速い上がりに対応できるか否かがポイントとなり、速い上がりを使えない馬は前に行く馬であっても過大評価は禁物だ。
京都ダートは7日目が稍重/水少→7Rから良/水多、8日目が良/水少。土曜京都は雨の影響で脚抜きの良い馬場となり、京都らしい軽いダート。こういった馬場では行ってナンボというところがあり、重いローカルダート・阪神ダートで差して好走してきた馬は疑ってかかりたい。馬場が回復した日曜京都は特に目立った傾向は見られなかった。

●3回京都7日目 10R 5着スギノエンデバー

芝1200mでは降着を除いて馬券圏外のなかった同馬だが、5着に敗れた。57kgの斤量が影響した面もあるだろうが、それ以上に上がり3F33秒台が求められる馬場が向かなかったのだろう。重い阪神芝・荒れ馬場のローカルでの好走歴が示すように、時計のかかる馬場が同馬のベスト条件。その条件に当たるまでは見限らないようにしたい。

●3回京都8日目 11R 3着ナムラタイタン

昨年のこの時期に快進撃を続けていた馬だが、斤量57.5kgを背負って3着という内容。3~4コーナーにかけて手応えが怪しくなることが多く、今となっては渋った高速ダートは相当に危険だろう。この距離にこだわって使われている点から距離を変えることはないだろうが、今後は距離延長時や逃げたときなど、馬に対して「何か」を与えたときに狙うようにしたい。


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【1回新潟7~8日目馬場傾向】

新潟芝は7日目が良/水多→3Rから良/水少、8日目が良/水少。馬場より先に触れたいのが、土曜新潟はゴール前の向かい風が相当に強かったという点。そのため芝外回りでも上がり3F35秒台、ダートにいたっては39秒台と上がりが相当にかかっていた。馬場に関しては先週と変わらず差しが利きやすい状態と言えるだろう。
新潟ダートは7日目が重/水少→3Rから稍重/水多、8日目が良/水多→3Rから良/水少。こちらは逃げ・先行馬有利の馬場だった。

●1回新潟7日目 9R 1着サクラブライアンス

休み明けでのレースだったが、逃げて後続に5馬身差をつける圧勝。この日の新潟は強い向かい風が吹いており、風をモロに受けながらのレースで逃げて上がり3F最速だからその価値は高い。これがまだキャリア6戦目ということで、さらなる出世が見込めそうだ。

●1回新潟8日目 8R 3着サイキョウアサカゼ

上がり3F最速の脚を使ったが、3着と差し届かず。この馬は中央復帰後、馬券圏内に入った3戦はすべて芝外回りであり、適鞍ではない今回の3着は評価できる。新潟・阪神・京都外回りでは確実に差してくる馬で、そのいずれかの条件のときに狙いたい。

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