スタート地点は向正面直線半ばより左寄り｡内回りコース使用で､3コーナーまでの距離は243m｡スタート直後から微妙な下り坂になっており､3〜4コーナー中間の残り800m付近で本格的な下り坂に突入する｡ 脚質的には逃げ･先行馬有利だが､平坦コースに比べて｢最後の1ハロン｣を要求されるため差し･追込馬の台頭も十分にある｡また､中京1200mと成績がリンクしているのも特徴で､過去のセントウルSの勝ち馬には中京1200mでの勝ち鞍がある馬が多い｡ 血統では､サンデーサイレンス系に加え､マイネルラヴ産駒の健闘が目に付く｡軽い芝向きの切れ味よりも最後の坂でしぶとく伸びる粘り強い末脚が求められるコース形態であることが､同産駒の良績を後押ししているのだろう｡
スタート地点は向正面左､2コーナー出口付近のポケット｡4コーナーまでの距離は443m｡最初のコーナーまで十分に距離があるため､先行争いは非常に激しくなる｡
ちなみに阪神芝1400mは｢荒れるコース｣として有名で､重賞レベルになると人気サイドで平穏な決着になることはほとんどない｡その荒れ方も人気薄の先行馬･人気薄の差し馬とバラバラで､展開を読み切る力が必要になってくる｡ 血統では､重賞ウィナーを輩出しているダンスインザダーク､キングカメハメハ産駒の成績が良い｡いずれにせよ､他の競馬場の1400mと比べて問われるスタミナの質が高いので､仕上がりで何とかなる2･3歳時を除いてはスプリンタータイプの軽い先行馬を疑い､マイラータイプの差し馬を中心に狙っていきたいところだ｡
スタート地点はバックスストレッチの中間からやや左寄り｡改修前はスタート直後にカーブがあるトリッキーなコース形態だったが､改修により紛れの生じにくい､各馬が力を発揮しやすいコース形態になった｡
阪神JFや桜花賞の結果を見るより明らかだが､3〜4コーナーで先団に取りつかなくても直線に入ってから追い出せば十分に間に合うので､枠･脚質の有利不利はない｡1400mベストの馬が押し切れるコースではないので､距離短縮馬の活躍が目立つ｡ 血統では､サンデーサイレンス系･キングカメハメハ産駒､母父サンデーサイレンス･トニービンの独壇場｡これに該当しない血統を持つ馬が来たときは､このコースによほど適性が合うと見られるので､何度も好走するリピーターの可能性を考えたい｡
芝1600mのスタート地点からそのまま200mバックしたところがスタート｡2コーナー出口付近のポケットからの発走で､内回りの芝1400mと同じ位置｡ 阪神芝外回りの1800mは､とかくペースが遅くなりがち｡それでも差し･追込が決まっているのは単純に速い上がりが求められるから｡前に行った馬でも 34秒台の上がりを求められるので､斬れない逃げ馬にとって決して歓迎すべき条件ではないと言えるだろう｡ スローの瞬発力勝負ということで､血統ではサンデーサイレンス系が圧倒的有利｡なかでもマンハッタンカフェ､アグネスタキオン､ステイゴールドあたりの成績が特に良く､これに対抗できる非サンデー系種牡馬はキングカメハメハとシンボリクリスエスのみといった状況になっている｡
スタート地点は正面スタンド前直線右｡内回りコース使用で4コーナー出口付近｡1コーナーまでの距離は325m｡1800mと非常に似通った展開でレースが流れるのが特徴｡
1800mと似ている､ということはスローの上がり勝負になるということ｡そして､1800mでは比較的効いていた差し･追込がこの距離では効きにくくなるので注意が必要だ｡それに付随して､逃げ･先行馬が良績を残している｡ 血統では､1800mから距離が1ハロン伸びたことによりダンスインザダーク産駒･スペシャルウィーク産駒の成績が上がっている｡また､ここでもステイゴールド産駒の活躍が目立つことから､距離にかかわらず阪神芝では同産駒には注目しておきたい｡
スタート地点は正面スタンド前直線の右端､外回りコースの4コーナー出口付近｡1コーナーまでの距離は525mと長く､下り坂になっていることからも自然とラップが速くなる｡ 阪神芝2200mは宝塚記念が施行される条件だが､同レースはあまりにも特殊なのでひと括りにするのは危険｡基本的には人気薄の逃げ馬が穴をあけやすく､若干ではあるが内枠に入った馬が有利だ｡ なお､どの競馬場にも共通することだが､2200mという距離はかなり特殊で当該距離での実績が何よりも重要となる｡そして､2200mで来る馬はその距離以外では馬券圏外にいることが多いので､上がりの速い京都･阪神の1800〜2000mで斬れ負けした馬が狙いだ｡
スタート地点は芝2000mと同じ､正面スタンド前直線右寄り｡そこから外回りコースをグルリと1周弱する｡ 2400mという距離だけあって､道中はペースが上がることはほとんどない｡そのため上がりの競馬になることが多いが､あまりにも遅くなるようだとロングスパートを敢行し､持久力が問われる流れになることもある｡ 血統では､ダンスインザダーク･ステイゴールド産駒のようなステイヤータイプが好調な一方でアグネスタキオン･フジキセキ産駒といったマイラータイプのサンデーサイレンス系が不振傾向にある｡たとえ上がりの速い競馬になったとしても､軽いマイラータイプの産駒はこのコースでは軽視したい｡
スタート地点は向正面の直線左､2コーナーの出口付近｡コーナーを6回通過して約1周半回る｡ 阪神大賞典でしか施行されない条件だが､基本的にこのレースはスローの上がり勝負になりやすい｡また､天皇賞･春を見据えるGI級の有力馬がここから始動することが多いので大荒れもなく､馬券的妙味はほとんどない｡ したがって､血統･枠で見ても大きな有利不利はない｡しいて言えば､数少ない長距離戦ゆえに騎手の腕が重要になってくる､ということぐらいか｡
