特殊馬場ですべてが味方したナカヤマナイト、狙いは皐月賞よりダービーか

2011年02月14日

【1回東京5~6日目馬場傾向】

東京芝は5日目午前が稍/重、午後が稍/軽、6日目が良/湿。馬場が渋ったことで時計はかかるようになったが、上がりの速さ自体はさほど影響を受けていない印象だ。東京芝は内から順に乾いていく傾向にあるが、日曜東京芝は10,11,12Rと立て続けに外枠の差し馬が人気を裏切り、直線インを突いた馬が上位入線を果たしていたようにかなり特殊な馬場だった。
ダートは稍/軽で時計の出やすいコンディション。東京ダートの特徴として、渋った馬場になると差し・追込が利きやすくなるというものがある。通常の東京ダートとはガラリと傾向が変わるわけだが、この馬場で逃げ・先行の手に出た馬は次走以降の巻き返しに注目したいところだ。

●1回東京5日目 12R 7着カフェマーシャル
5番人気7着という結果から特に見どころのないレースのように見えるが、差し・追込が利きやすい馬場で差し・追込馬が6着までを占めたレースで早め先頭の競馬なら仕方のないところだろう。ダート1200mでは現準オープンのガンドッグを負かした実績があり、次走1200mを使われるようならまだまだ見限れない。

●1回東京6日目 11R 1着ナカヤマナイト

内枠から距離ロスのない競馬をし、直線では伸びるインを突いて突き抜けた。これまで馬券圏内を外したことがなく、どんな競馬もできる自在性は大きな武器だ。とはいえ今回は枠・馬場・展開すべてが味方した感もあり、重厚感に欠けるきらいもある。次走は皐月賞に直行するということだが、開催最終週に行われる皐月賞が「軽い」レースになるとは到底思えず、狙うなら展開次第でマイラーが台頭する流れになる日本ダービーで狙ってみたい。

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【2回京都5~6日目馬場傾向】

京都芝は5日目が良/湿、6日目が良/乾。先々週からはじまった外差し馬場だが、今週は馬場傾向が1周回ってどこを通っても同じというフラットな馬場になっていた。例年上がり3F33秒台が出る京都記念ではダノンシャンティ、トゥザグローリーといった末脚自慢を差し置いてメイショウベルーガが上がり最速をマークしているように、一瞬の切れ味というより持続力のある末脚が求められる馬場と言えそうだ。
ダートは5日目が良/湿、6日目が良/乾。パサパサの乾いた状態から同じ良馬場でも走りやすい軽い馬場になったことで、逃げ・先行馬の活躍が目立った。

●2回京都5日目 11R 3着ドリームライナー

不振が続いた近走成績から10番人気まで評価を落としていたが、マイペースで逃げを打てたことで3着に粘った。もちろん展開面での利もあったが、同馬は芝も含めた良/湿で【3・1・1・1】と同じ良でも重い馬場と軽い馬場とでは走りがまるで違う。それゆえ時計のかかる冬の重いダートで実績がなかったわけだが、今後もパサパサで時計がかかる重いダートでは嫌い、脚抜きの良い軽いダートで狙うというスタンスを取りたい。

●2回京都6日目 11R 5着ロードオブザリング

GI馬4頭が顔を揃えたハイレベルな一戦に格上挑戦で臨んだが、結果は5着。ビッグウィーク、オウケンブルースリというGI馬2頭に先着を果たし、ダノンシャンティとタイム差なしの接戦を演じたのだから大健闘だろう。同馬は京都記念を除いた京都外回りコースで【3・1・0・0】と連対率100%を誇る半面、京都以外の競馬場では一度も馬券圏内がない。京都外回りコースの下り坂を利してエンジンをふかしていくタイプであり、東京や阪神外回りのコースのように一瞬の切れ味が求められるコースでは軽視したい。

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【1回小倉7~8日目馬場傾向】

小倉芝は7・8日目ともに重。ただでさえ馬場が悪い小倉芝だが、今回の雪(雨)によってさらに馬場が傷んでしまった印象だ。内はもはや壊滅状態であり、逃げ・先行馬であっても内側3頭分ほど空けてレースをしているのが見てとれる。荒れ馬場ということもあり、芝のみならずダート実績も激走要因のひとつになっている点に注意したい。

●1回小倉7日目 9R 5着ソールデスタン

完全な外差し馬場で最内枠を引き、直線も伸びないインを突いた。この競馬でいったん先頭に立ち、見せ場を作ったのだから高く評価できる。ハンソデバンド、ミッションモード、モンテフジサンといった馬たちと接戦を演じている能力に疑いようはなく、次走で狙ってみたい1頭だ。

●1回小倉8日目 8R 1着タガノシビル

地方からの転入馬で中央では未勝利だったが、好スタートからハナを切り、あっさり逃げ切った。これで同馬は芝1200mで【1・2・1・0】と未だ馬券圏外がなく、控えても競馬ができる点からこの条件ならクラスが上がっても侮れない。兄弟には1200m専門の平坦巧者・スカイノダンがいるということで、急坂→平坦変わりや距離短縮での一変にも合わせて注意したい。

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