2015年12月10日
2歳牝馬女王決定戦「第67回阪神JF」の追い切りが9日に美浦トレセンで行われた。前哨戦のアルテミスSで抑え切れずに逃げて2着に屈したメジャーエンブレムは、コントロールの利いた走りで3頭併せの最先着。この中間に施された折り合いを重視した調教が、実を結びつつある。 【阪神JF】
メジャーエンブレムが古馬を子供扱いする圧巻の動きを披露した。Wコース、先頭コンドルヒデオ(3歳500万)、2番手ノーブルガイア(6歳500万)を追走する形でスタート。4コーナー手前で早々と脱落するノーブルを横目に最内へ進路を取ると、外コンドルを並ぶ間もなく抜き去った。直線で鞍上がゴーサインを送ると、スイスイと脚を伸ばし、後続を3馬身突き放す豪快デモだ。
見守った田村師は「時計を出し過ぎないようにと指示。本気でやると、古馬でもかなわない。体はもう出来上がっていますから」と満足そうな表情。デビュー前から付きっきりで騎乗する高木助手も「折り合いをしっかり付けられたのが良かった」と合格点を与えた。
無傷の2連勝で挑んだ前走・アルテミスS。陣営は大きな期待を抱き、ファンも1番人気に支持した。だが向正面で抑えきれずにハナに立ったのが災いしたのか、大外から強襲したデンコウアンジュの首差2着に屈した。高木助手は「凄くショックでした」と振り返る。同じ轍(てつ)は踏むまいと、この中間は前に馬を置いて我慢させる調教を積んだ。そのかいあって「かなり気持ちの制御ができるようになった」と精神面での成長を実感。今回もハミなどの馬具の力に頼ることなく、「“ありのままの姿”で行きます」(高木助手)と馬を信じて大一番へ挑む。
父ダイワメジャー譲りのたくましい馬体、豊富なスピードとパワーが最大の武器。田村師も「どの位置からでも競馬ができるのが強み。牧場でも厩舎でも、これはモノが違うと言われ続けた素材。頑張りたいですね」と力を込めた。厩舎初のG1制覇へ、期待は広がるばかりだ。
(スポニチアネックス)
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