2010年10月29日
東京競馬場・芝2000mで行われる古馬GIロードの開幕戦、天皇賞・秋。コース形態上、ひと昔前までは圧倒的外枠不利だったが、コース改修に伴いその不利はいくらかマシにはなっている。とはいえ近3年でふた桁番を引いて馬券圏内に入ったのはウオッカのみであり、枠順が結果に大きく左右するレースのひとつだ。
そして、上がり3Fもまた枠順に大きく左右される。過去10年の上がり3F最速馬の成績は【4・2・2・3】複勝率72.7%だが、馬券圏内を外した3頭中2頭がふた桁番。ひと桁番で上がり3F最速をマークしたハットトリックの場合、1000m通過62.4秒という近年稀に見る超スローが影響したものと考えると、天皇賞・秋における上がり3F最速馬は馬券圏内に入る可能性はかなり高いと言える。
そこで今回は、前回に引き続き上がり3F最速を使った回数と上がり3F最速率を出していきたい。また、近5走を比較材料とした最速上がりと上がり3F3位以内を使った回数も合わせて挙げてみたい。なお、「着順」については、最速上がり3Fを計時した際の着順とする。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速計時回数、上がり3F最速率)
・ペルーサ 33.8秒 4回 66.6%
・ブエナビスタ 32.9秒 8回 61.5%
・ジャガーメイル 33.2秒 8回 50.0%
・コスモファントム 35.4秒 3回 37.5%
・セイウンワンダー 34.4秒 4回 30.7%
(左から馬名、最速上がり3F、着順、上がり3F3位以内計時回数)
・ブエナビスタ 32.9秒 3着 4回
・ジャガーメイル 33.3秒 2着 4回
・ペルーサ 33.8秒 1着 4回
・シンゲン 33.6秒 1着 3回
・アーネストリー 34.0秒 1着 3回
上がり3F最速率・近5走上がり3F3位以内回数の表どちらにも載っている馬はブエナビスタ、ペルーサ、ジャガーメイルの3頭。少なくとも上がり3Fという要素においてこの3頭は天皇賞・秋出走予定馬のなかで抜けている存在であることには間違いないだろう。問題は、この3頭をどう順序付けするかということだ。
カンパニー、ウオッカ、ダイワメジャー・・・近年の天皇賞・秋において必須条件とされるのが「マイル重賞での勝ち鞍」だ。10番人気以下で激走したダンスインザムード、ヘヴンリーロマンスもこの条件を満たしており、ステイヤータイプの馬には厳しいレースとなっている。それを踏まえると、桜花賞、ヴィクトリアマイルと2つのマイルGIを勝っているブエナビスタが一歩リードといった感じか。マイル戦未出走も2000m3戦3勝のペルーサはともかく、2000mのレースが3年振りでマイル戦未出走のジャガーメイルにとって天皇賞・秋は自身の適性とはかけ離れている舞台なのかもしれない。
当欄では、上がり3Fのパフォーマンスに秀でているだけでなくマイル重賞での実績もあるブエナビスタを推奨馬に。ブエナに肉薄する馬として、上がり3Fのパフォーマンスでブエナに匹敵するペルーサの名前を挙げておきたい。
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