2012年05月24日
「第７９回ダービー」の追い切りが２３日、美浦、栗東両トレセンで行われた。皐月賞２着ワールドエースは３頭併せで予定通りのメニューを消化、逆転戴冠へ万全の仕上がりとなった。出走馬、枠順は２４日決まる。
ワールドエースはＣＷコースでディープインパクト産駒の３頭併せ。目黒記念の有力馬ダノンバラード（４歳オープン）を先頭にダービー出走のトーセンホマレボシ、最後方ワールドエースの隊列。直線、最内に突っ込んだワールドエースはトーセンホマレボシと馬体がピッタリと並び、そのまま併入した。７Ｆから９７秒１、ラスト１Ｆは１２秒２をマーク。池江師は「折り合い重視の調整だったが、馬場入り直後から折り合いがついていた。２４００メートルを上手に走れそうだな、という感じ」とレースへのイメージを膨らませた。
コンビを組む福永もまた「調教の１歩目からして違った」と指揮官と同様の視点。ムキになる面は解消されており、折り合いに自信を深めた。「もともと調教で動く馬じゃないのでトーセンホマレボシと比べると手応えで見劣るけど、この馬なりに評価できる。自分の父（福永洋一氏）もダービーに懸ける思いは強かった。人気馬で臨めるダービーはそう何度もない」と自身１３度目のダービー挑戦に闘志を燃やしつつ「馬にとって人間の都合など関係ない話。ワールドエースをきっちり導きたい」と冷静に話した。
池江師は「運がなかった」と皐月賞を振り返る。落馬しそうなほどつまづくアクシデントに加え、最終４コーナーでは内ラチ沿いのゴールドシップから内と外で約２０メートルもの開きがありそうな位置。それでも、猛然と迫っての２着。確かにその言葉通りだが、能力の高さを見せつけたのも事実。
「馬体は筋肉量もアップ。間違いなく皐月賞からの上積みはある」
昨年、オルフェーヴルでダービートレーナーとなった池江師。史上初となる調教師の連覇へチャンスが広がってきた。
（スポニチアネックス）
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