2012年03月25日
リニューアルされた中京競馬場での高松宮記念。坂が誕生し、直線が長くなったことで傾向がかなり変わった感がありますが、各馬初体験となるコースということで波乱の期待も考えられるところです。
そこで競馬天気では木曜日から日曜日までの４日間、2012年にリニューアルされた中京競馬場での高松宮記念を有力馬中心に分析していきます！この４日間の連載をお楽しみください！
【連載１】カレンチャン編はこちら
【連載２】ロードカナロア編はこちら
【連載３】サンカルロ編はこちら
さて、最後となる今回は前走初重賞勝ちと勢いに乗るマジンプロスパーについて分析していきます。
【１】リニューアルされた新生中京芝との相性は？
先週まで３週に渡って行われている新生中京芝コース。だいたいの傾向は掴めてきた印象があります。大まかにまとめると、
・時計、上がりともにかかる
・芝丈が長く、北海道の洋芝に近い
・最後の坂で逆転劇が起きやすい（差し・追込有利の競馬が多い）
それを踏まえた上でマジンプロスパーを見ていきましょう。この馬のベストレースは初芝となった阪神芝1400ｍで1分19秒9を記録したレースでしょう。逃げて上がり３ハロン33秒7・・・芝適性云々より、単純に超強かったです。
この１戦が「マジンプロスパー＝高速馬場専用馬」という評価につながりそうですが、この１戦以外は高速馬場で切れ負けというケースが目立つんですよね。次走の京都外回り・芝1600で切れ負け、稍重でも上がり３ハロン33秒台の出る長岡京Ｓで切れ負け、同じくシルクロードＳで切れ負け・・・これが本来のマジンプロスパーの姿だと思います。
そう考えると、地方含めてダートで３勝＆開催後半の芝で２勝というのは非常に納得がいきます。前走阪急杯とて開幕週でもメチャクチャ時計のかかる馬場でしたし、意外と今の中京芝に合っているタイプなのかもしれません。
【２】ローテーション面でのデータ分析
過去10年、1400ｍに施行条件変更以後の前走阪急杯３着内馬の成績は【３・１・３・５】複勝率58.3％。高松宮記念において、もっとも好走率の高いローテーションとなっています。
おそらくこの理由は距離短縮にあると思いますが、マジンプロスパー自身芝での距離短縮時成績は【２・０・０・０】。ローテーション面で言えば出走予定馬中もっとも評価できるでしょう。
【３】血統面でのデータ分析
アストンマーチャンのイメージしか浮かばないアドマイヤコジーン産駒ですが、とりあえず言えることは「時計のかかる馬場に滅法強い」ということでしょうか。
アストンマーチャンのスプリンターズＳは不良馬場、14番人気１着の大穴をあけたデストラメンテも不良馬場、札幌２歳Ｓ２着のアドマイヤヘッドは洋芝の札幌芝・・・そりゃあマジンプロスパーはシルクロードＳで切れ負けしますって。
短距離路線のその他Ｇ１は高速馬場の安田記念＆マイルチャンピオンシップ、野芝で時計の速いスプリンターズＳとマジンプロスパーにとって厳しい舞台。血統面ではここが千載一遇のチャンスかもしれません。
【４】騎手面でのデータ分析
高松宮記念でマジンプロスパーに騎乗予定なのは浜中俊騎手。今年は全国リーディング４位と好調をキープしており、若手騎手という枠はもう卒業した感があります。
で、この浜中俊騎手。新生中京にはまだ騎乗していませんが、2008・2010・2011年と小倉２歳Ｓを勝っているように芝1200ｍは大得意。中京芝1200ｍ時代のファルコンＳでも10番人気のトシギャングスターを２着に持ってきたことがあります。それはデビュー以後の芝1200ｍ成績を見ても明らか。
・2007年【４・６・７・52】複勝率24.6％
・2008年【16・13・８・98】複勝率27.4％
・2009年【６・11・15・72】複勝率31.1％
・2010年【８・11・９・52】複勝率35.0％
・2011年【11・15・８・58】複勝率37.0％
年々複勝率が上昇しているんですよね。特に昨年は京都芝1200ｍで無双状態となり「京都芝1200ｍは浜中から」という格言すら使えるほど（複勝率56.0％）。Ｇ１での実績が乏しい点が気がかりですが、距離×騎手という視点で見た時にそれほど軽視はできない存在です。
（高松宮記念特別企画）
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月19日
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月26日
2024年09月25日
