2011年12月20日
★ポイント1「前走天皇賞・秋or菊花賞組」
→過去10年、前走天皇賞・秋or菊花賞組の成績は【4・2・3・9】複勝率50.0％。なかでも前走天皇賞・秋組は【3・0・2・4】複勝率55.6％ということで、疲労度の少ないローテーションで臨むことが重要と言えそうだ。
（ダイワスカーレット、マンハッタンカフェetc）
★ポイント2「内枠」
→過去10年、1枠を引いた馬の成績は【3・3・0・8】複勝率42.9％。6〜8枠を引いた馬が【2・1・2・55】である点からその差は歴然で、内枠を引けるかどうかが大きな分かれ目になりそうだ。
（ヴィクトワールピサ、ゼンノロブロイetc）
★ポイント3「リピーター」
→過去10年の有馬記念において、複数回馬券圏内に入った馬は9頭。これは他のG1と比較しても圧倒的に多く、いかに中山芝2500mという舞台が特殊であるかという証拠となっている。
（エアシェイディ、タップダンスシチーetc）
中山芝2500mで行われるグランプリ・有馬記念。一年の総決算となるレースだけあって出走馬のレベルも高く、過去の勝ち馬にはのちに海外G1を制した馬や三冠馬の名前が並ぶ。とはいえ近年はヒモ荒れ傾向が強く、実績がそのまま結果に結びつくレースではない点がミソと言えるだろう。
今年の有馬記念の見どころは何と言っても最初で最後となる三冠馬・オルフェーヴルとG16勝馬・ブエナビスタの対決。この2頭にはオルフェーヴルが兄弟制覇、ブエナビスタが3度目の正直という背景を持っており、2強ムードをさらに煽っている。単純なデータでは過去10年で【1・2・1・5】複勝率44.4％を誇る前走菊花賞組であるオルフェーヴル優勢となるが、中山芝2500mでの経験値ではブエナビスタ優勢ということで、甲乙つけることは非常に難しい。
この2頭に続くのが天皇賞・秋勝利→ジャパンカップ2着と充実一途のトーセンジョーダン。末脚を活かしたい2頭と比較して先行力がある点は魅力で、昨年の有馬記念では逃げて5着という結果を残している。立ち回りで勝負したい馬だけに極端な外枠は嫌いたいところだが、馬場・展開のアドバンテージを得ることができれば逆転というシーンがあっても驚けない。
過去10年の有馬記念において、複数回馬券圏内に入った馬は9頭。これは他のG1と比較しても圧倒的に多く、いかに中山芝2500mという舞台が特殊であるかという証拠となっている。昨年の有馬記念覇者・ヴィクトワールピサはもちろんのこと、トゥザグローリーも復活の可能性は十分だ。
ちなみに過去10年の有馬記念において、G1馬が1〜3着を独占した年は一度もない。非G1馬で馬券圏内に入った馬はみな人気薄だが、そのほとんどが「年内1月〜3月or12月の重賞勝ち」という共通点を持っていた。今年の出走馬でこれに該当するトゥザグローリー、ルーラーシップ、レッドデイヴィスは波乱の使者となる可能性を持った穴馬として名前を挙げておきたい。
【データで見るオススメ馬】
★オルフェーヴル
→過去10年、前走菊花賞組の成績は【1・2・1・5】複勝率44.4％。過去にその年の三冠馬が有馬記念に参戦した際の成績は【2・1・0・0】連対率100％という強力なデータもあり、古馬相手でも大崩れは考えにくい。
【馬場で見るオススメ馬】
★アーネストリー
→本格化した2009年10月以降、直線の長い東京・外回りコース【0・1・1・1】に対し、直線の短い内回りコース【6・0・2・0】という同馬。内回りコースでの3着2回はいずれも渋った馬場で、良馬場では6戦6勝とパーフェクトな成績。良馬場なら巻き返し必至だ。
【気候で見るオススメ馬】
★ヴィクトワールピサ
→海外のレースを含め、12〜3月の寒い時期は【5・0・0・0】と負け知らず。中山芝【4・0・0・0】というコース適性も含めてまだ見限れない1頭だ。
【ローテーションで見るオススメ馬】
★ヒルノダムール
→過去10年、前走凱旋門賞orメルボルンカップ組の成績は【0・2・0・1】複勝率66.7％。凱旋門賞は59.5kgの斤量と暑さ・輸送の影響があったとのことで度外視できるレース。ジャパンカップを回避した点もローテーション面で考えるとむしろプラスだ。
【血統で見るオススメ馬】
★トーセンジョーダン
→過去10年、母父にノーザンテーストを持つ馬の成績は【1・1・4・2】複勝率75.0％。中山芝は4戦3勝という抜群の相性を誇り、近走成績が示すように昨年5着以上のパワーアップは明らか。上手く立ち回れば再度好勝負が期待できる。
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