アンシェルブルー、内枠を引ければヴィクトリアマイルでも要注意

2011年04月11日

【2回阪神5~6日目馬場傾向】

阪神芝は5日目が稍重/水少→11Rから良/水、6日目が良/水少。5日目に馬場が多少渋ったとはいえ馬場の高速化は相変わらずで、阪神牝馬Sでは1分20秒4という好時計が出ていた。それに伴い土曜阪神は10~12Rの芝3レースで馬券圏内に入った9頭中7頭が3枠より内に入った馬という内枠有利な馬場だったが、日曜阪神では芝6レースで馬券圏内に入った18頭中9頭がふた桁番とまるで異なる傾向が出た。「馬場は一日で変わってしまうもの」という点には注意したい。
阪神ダートは5日目が不良→午後から重/水多、6日目が重/水多→稍重/水多→稍重/水少。馬場が渋った土曜は高速馬場になっていたが、どんどん乾いていった日曜は重いダートに。マーチSでは地方交流重賞勝利実績がある5頭中2頭のワンツーということで、馬場が乾く過程にある阪神ダートは重いパワー型になる傾向にあるのかもしれない。

●2回阪神5日目 11R 2着アンシェルブルー

イン有利の馬場に加え、2戦ともに馬券圏外に敗れているふた桁番を引いた今回。最悪の条件が揃ったなか、自身の持ち時計を更新しての2着は高く評価できる。次走ヴィクトリアマイルに出走し、6戦して未だ馬券圏外なしのひと桁番を引くようならGIであっても十分に狙える1頭だ。

●2回阪神6日目 11R 1着マルセリーナ

直線前が行き場をなくすシーンも見られたが、前が開いてからの伸びは群を抜いていた。レーヴディソール不在の3歳牝馬クラシック戦線からこれで頭ひとつリードした印象だ。外回りコースに変更された2007年以降の阪神JF勝ち馬はすべてオークス(ダービー)を制しているが、同条件の桜花賞勝ち馬である同馬は当然オークス最有力候補ということになるだろう。

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【2回小倉11~12日目馬場傾向】

小倉芝は11日目が良/水多→午後から良/水少、12日目が良/水少。見た目からしてボロボロの小倉芝だが、それでも芝2000mで1分58秒4が出ていたようにスピードが求められるという相当に特殊な馬場。ここまで速くなると開催前半に有効だった洋芝実績はほとんど役に立たない。博多Sで出走馬中2位の持ち時計だった5番人気・トレイルブレイザーが3着に入ったように、高速馬場適性のある馬の好走が目立っていた。
小倉ダートは11日目が重/水少→午後から稍重/水多、12日目がともに良/水多→午後から良/水少。土曜は渋った小倉ダートらしく1700mでは内枠を引いた馬の好走が目に付いたが、馬場が乾いた日曜は上がりがかかって外枠の差し馬が届くケースも見られた。

●2回小倉11日目 10R 1着イデア

中央場所では今一歩足りない部分があったが、小倉変わりで突き抜けた。同馬はこれで内回り・直線の短いコースが【2・1・0・2】、外回りコースが【0・0・0・2】と適性が極端に偏っている。東京・京都といった直線が長く広いコースがメインとなる春競馬はこの馬が苦手とする条件であり、広いコース→小回り替りで狙ってみたい。

●2回小倉12日目 7R 1着プリンスヴィル

人気馬にぴったりマークされる厳しい展開だったが、ゴール前で突き離しての完勝。デボネア、ダノンミルなど小倉芝2000mを勝った3歳馬がその次走でも馬券圏内に入るケースが多く、ソングオブウインドの下という血統背景からも注目したい。レースぶりは完全にステイヤーそのものであり、次走はもちろんのこと秋のGI戦線での活躍も期待したくなる。

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