2011年03月04日
中山芝2000mで行われる皐月賞トライアル・弥生賞。この時期からいよいよ3歳牡馬クラシック戦線の中心馬が決まってくるわけだが、今年は実績では世代随一のオールアズワン、サダムパテックが参戦。これに無敗のディープインパクト産駒・ターゲットマシンが加わることで皐月賞、その先の日本ダービーまでを占う重要なレースになりそうだ。
過去10年、弥生賞における上がり3F最速馬の成績は【5・3・1・4】複勝率69.2%。上がり3F最速をマークして勝利した5頭はすべてのちにGIを勝っており、「弥生賞を上がり3F最速で勝つこと」がGI馬になるための近道となっている。すなわち、それだけこのコース形態・馬場状態で切れ味を駆使して勝ち切るのは難しいということだ。
そこで今回は3歳戦ということもあり、上がり3F最速を使った回数と上がり3F最速率のみに焦点を絞って「どれだけ切れるか」という部分に注目してみたい。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速を使った回数)
・ショウナンマイティ 33.6秒 3回 75.0%
・ウインバリアシオン 33.9秒 2回 50.0%
・オールアズワン 34.9秒 2回 50.0%
・サダムパテック 33.7秒 2回 50.0%
・ターゲットマシン 33.8秒 1回 50.0%
全4戦中、3戦で上がり3F最速をマークしているショウナンマイティが上がり3F最速率75.0%でトップ。前走若駒Sでは朝日杯FS3着馬リベルタス、共同通信杯2着馬ユニバーサルバンクとタイム差なしの接戦を演じており、切れ味に関しては世代トップクラスという位置付けができる。とはいえ、上記表に載った馬はどれも上がり3F最速率において大きな差はなく、ディープインパクト、アドマイヤムーンのようなレースを勝ち切れるだけの圧倒的な切れ味を持っているまでには至らない印象だ。
そこで今度は、上記5頭が上がり最速で勝ったレースにおける「上がり3F2位だった馬との上がりタイムの差」を比較してみたい。そうすることで、その馬の上がり3Fが絶対的なものか相対的なものかを弾き出すことができる。
・ターゲットマシン 33.8秒→次位との差0.6秒
・オールアズワン 34.9秒→次位との差0.6秒
・ショウナンマイティ 33.6秒→次位との差0.5秒
・ウインバリアシオン 33.9秒→次位との差0.4秒
・サダムパテック 33.7秒→次位との差0.0秒
この数字を鵜呑みにするのは少々危険なので、補足をさせていただく。オールアズワンの上がり3F最速は洋芝の札幌でのもので、サダムパテック、ターゲットマシンの上がり3F最速は左回りの東京でのもので、中山では上がり3F3位以内にも入れていない。それを考慮すると、ハーツクライ産駒の2騎・ショウナンマイティ、ウインバリアシオンの切れ味は絶対的なものと言えるだろう。
当欄では、甲乙つけがたい上がり3Fでのパフォーマンスを持つショウナンマイティ、ウインバリアシオンの2頭を推奨馬とする。
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