特殊馬場が向いたノーザンリバー、高速馬場のNHKマイルCでは過信禁物

2011年02月28日

【2回中山1~2日目馬場傾向】

中山芝は1~2日目ともに良/乾。開幕週らしく前残りの馬場となっており、芝で行われた9レース中7レースで逃げた馬が馬券圏内に入っていた。また、上がりの速い東京で惨敗→上がりのかかる中山で激走というパターンも多く見られ、今開催の激走パターンのひとつとして注目してみたい。
中山ダートは1~2日目ともに良/乾。フェブラリーSの週の東京ダートが異常に重かったこともあり、さほど重いと感じる馬場ではなかった。こちらは東京ダートで逃げ・先行して惜敗を喫した馬が中山替りで残るというのが好走パターンのひとつとなっており、よほど馬場が変わらない限り今週以降も傾向は変わらないだろう。

●2回中山1日目 9R 5着ハンドインハンド
これまで馬券圏内に入った4レースすべてが京都・阪神外回りコースということで、現状直線が長く広いコース向きなのだろう。梅花賞3着の実績からこのクラスでも勝負になるだけの能力は示しており、現在マンハッタンカフェ産駒が3連覇中の京都新聞杯に出走するようなことがあればコース適性抜群なだけに狙ってみたい1頭だ。

●2回中山2日目 11R 2着キャプテントゥーレ

1000m通過60.1秒という平均ペースを作り出し、2着に逃げ粘った。これで左回りが【0・0・0・4】、右回りが【5・1・3・4】となり、コースだけを見て狙いどころがわかる貴重な馬と言える。6歳馬だがまだそれほど数を使われておらず、今後もこの条件を中心に狙いを定めたいところだ。また、開催前半のきれいな馬場も好走条件のひとつとして追加しておきたい。

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【1回阪神1~2日目馬場傾向】

阪神芝は1~2日目ともに良/乾。阪神外回りコースは上がり33秒台の切れる脚がない馬にとって鬼門とも言えるコースだが、アーリントンカップは前走ダートから臨んだ馬のワンツー。野芝に洋芝をオーバーシードした馬場ということで、極限の切れ味は必要とされないようだ。こういった馬場では洋芝適性の有無も重要になってくるので、切れ味がすべてといっても過言ではない秋の阪神芝とは別物であるということは頭に入れておきたい。
京都ダートは1~2日目ともに良/乾。こちらはかなり差しが利きやすい馬場となっており、特に短距離でゴール前様相一変、というレースがたびたび見られた。こういった馬場で穴をあけるのは距離短縮馬であり、今週以降も東京ダート1600m組&小倉ダート1700m組に注意したい。

●1回阪神1日目 11R 1着ノーザンリバー

芝は未勝利だったが、外から楽な手応えで抜け出し快勝。芝適性の高さを証明した。1400→1400→1600mというローテーションから今後はNHKマイルカップを目指すものと思われるが、馬場改修後のアーリントンカップはNHKマイルカップとまったく関連性がない。レコードが出るほどの高速馬場の東京芝と、洋芝にも似た重い芝になるこの時期の阪神芝はあまりにも違いがあり過ぎ、現状速い上がり&高速馬場では過信禁物としたい。

●1回阪神2日目 11R 10着サワノパンサー

連勝中の勢いが評価されて6番人気に推されていたが、10着と敗退。さすがに重賞では・・・といった結果だが、自分の持ち時計の中ではしっかり走っていた。荒れ馬場の京都で連勝を飾っているようにこの馬の好走ゾーンは基本的に開催後半であり、開催前半、ましてや開幕週のこのレースはノーカウントで良いだろう。暮れの重い阪神芝もこなしていた点から、洋芝の北海道あたりも狙い目かもしれない。

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【2回小倉1~2日目馬場傾向】

小倉芝は1~2日目ともに良/乾。前回開催から中1週ということで馬場状態が大幅に回復した印象はなかった。ただ、Bコース→Cコース替りでインがまったく伸びない馬場ではなくなったようで、日曜小倉芝1200mでは内枠の先行馬が道中インでじっとして直線抜け出す、というパターンでの勝利が多く見られた。また、サクラバクシンオー・ショウナンカンプ産駒が芝で2勝2着2回という成績を残しており、今の小倉芝に高い適性があることを示した。
小倉ダートは良/乾。こちらは特に目立った傾向は見られなかった。

●2回小倉1日目 9R 1着トップゾーン

ダート→芝替りだったが、もともと芝で1000万下3着がある馬ということでまったく問題なかった。今回、逃げという武器を手にしたことは上のクラスを戦う上で大きな強みと言えるだろう。外回りコースで速い上がりを使えるだけの末脚も持っており、クラスが上がっても注目したい1頭だ。

●2回小倉2日目 8R 2着タツサファイア

前走京都から間隔をあけての一戦となったが、ローカル適性の高さを示した。これでローカル芝1200mに限定すれば【3・1・0・1】という成績で、今後も中央場所で凡走→ローカルで好走というリズムになっていくのだろう。正直なところ準オープンでは苦しい印象があるが、ときおり超内枠有利の馬場になる京都芝に限っては注意したい。

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