2010年11月26日
【ジャパンカップ】東京2400mに強い騎手・血統は?
先週の当コラムでは、京都1600mに強い岩田騎手騎乗の父ノーザンダンサー系・エーシンフォワードを注目馬として取り上げた。データを鵜呑みにし過ぎるのも危険だが、データによって人気の盲点にある馬を拾うこともできる。今後も上手にデータを活用していきたいところだ。
今週は東京競馬場でジャパンカップが行われる。そこで今回は2007年青葉賞〜2010年日本ダービーまでの全16レースを対象に、東京2400mに強い騎手・血統を弾き出していきたい。
★騎手
1位 横山典弘【3・0・0・7】複勝率30.0%
2位 四位洋文【2・2・1・6】複勝率45.4%
3位 内田博幸【2・3・0・7】複勝率41.6%
4位 福永祐一【1・1・3・7】複勝率41.6%
5位 岩田康誠【1・0・3・5】複勝率44.4%
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7位 安藤勝己【1・0・0・9】複勝率10%
23位 ムーア【0・0・0・3】複勝率0%
★血統
1位 タニノギムレット【3・1・1・7】複勝率41.6%
2位 ゼンノロブロイ【2・0・2・5】複勝率44.4%
3位 キングカメハメハ【1・2・0・9】複勝率25.0%
4位 アグネスタキオン【2・1・2・13】複勝率27.7%
5位 スペシャルウィーク【1・1・0・14】複勝率12.5%
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6位 ジャングルポケット【1・1・0・9】複勝率18.0%
24位 ステイゴールド【0・0・0・4】複勝率0%
上記の表から、騎手では横山典騎手・四位騎手といったベテラン騎手が良績を残していることがわかる。なお、ランキング上位騎手のうち、ジャパンカップで騎乗するのはエイシンフラッシュに騎乗する内田博のみとなっており、近3年で騎乗した東京2400m重賞12レース中8レースで掲示板内を確保している相性の良さは見逃せない。1枠を引いたエイシンフラッシュから8枠を引いたアプレザンレーヴまで勝たせているように、枠の有利不利を気にしないコース取りの上手さが光っている。
その他、注目したいのが武豊騎手。過去、東京2400mGIで9勝を挙げている実績はもちろんのこと、2005年以降の東京2400mGIで3着内に入らなかった年は一度もない。5番人気リーチザクラウン2着、6番人気ブラックシェル3着など人気薄での激走も目立ち、落馬負傷で棒に振った春シーズンの雪辱としては最高の舞台と言えるだろう。
血統では、ウオッカ、スマイルジャックなど東京GIでの良績が目立つタニノギムレット産駒が1位という結果に。しかし、ここで注目すべきは今年1年の成績だけでランキング2位に食い込んだゼンノロブロイ産駒。青葉賞、オークスで産駒がそれぞれ1,3着に入っているように東京2400mへの高いコース適性を示しており、スローの上がり勝負よりは淀みのない流れが向いている印象だ。
ちなみに、今回対象とした16レース中9レースで父ミスタープロスペクター系or母父サンデーサイレンスの馬が馬券圏内に入っていた。特に母父サンデーサイレンスは9番人気1着、15,14,12番人気2着など人気薄での激走が目立っており、父ミスタープロスペクター系or母父サンデーサイレンスの両方に該当し、東京2400mに強い武豊騎手騎乗のローズキングダムの激走に注意が必要かもしれない。
(競馬天気・コラム「データアラカルト」より)