2010年11月26日
【馬場×上がり3F】東京2400mで上がり33秒台勝利実績のある3頭が一歩リード
豪華メンバーが揃った東京競馬場・芝2400mで行われる国際GI・ジャパンカップ。東京2400mはペース次第でマイラーが台頭する流れになることもあり、今年は逃げ馬不在という事情から上がり勝負の公算が高い。リーチザクラウン、エイシンデピュティ、アサクサキングスといった逃げ・先行馬がいない今年はステイヤータイプの馬よりマイラータイプの馬が優勢か。
過去10年のジャパンカップにおける上がり3F最速馬の成績は【3・4・1・4】複勝率66.7%。上がり3F2位・3位の馬も複勝率60%を超えており、近4年内で上がり3F最速が33秒台というケースが3度を数えている。やはり上がり3F33秒台での勝利実績は欠かせないところだ。
そこで今回は、上がり3F最速を使った回数と上がり3F最速率、近5走を比較材料とした最速上がりと上がり3F3位以内を使った回数も挙げてみたい。なお、「着順」については、最速上がり3Fを計時した際の着順とする。
(左から馬名、最速上がり3F、上がり3F最速計時回数、上がり3F最速率)
・ペルーサ 33.5秒 5回 71.4%
・エイシンフラッシュ 32.7秒 5回 62.5%
・オウケンブルースリ 34.1秒 7回 53.8%
・ブエナビスタ 32.9秒 8回 53.3%
・ジャガーメイル 33.6秒 9回 45.0%
(左から馬名、最速上がり3F、着順、上がり3F3位以内計時回数)
・エイシンフラッシュ 32.7秒 1着 5回
・ブエナビスタ 33.4秒 1着 5回
・オウケンブルースリ 33.6秒 4着 4回
・ペルーサ 33.6秒 2着 4回
・メイショウベルーガ 33.0秒 4着 4回
・ローズキングダム 32.9秒 2着 4回
上がり3F最速率・近5走上がり3F3位以内回数の表どちらにも載っている馬はペルーサ、エイシンフラッシュ、ブエナビスタ、オウケンブルースリの4頭。この4頭の比較では、東京2400mで上がり3F32〜33秒台での勝利実績があるペルーサ、エイシンフラッシュ、ブエナビスタがやや優勢か。オウケンブルースリは昨年のジャパンカップのように前が引っ張って上がりがかかる展開が望ましく、昨年の天皇賞・秋のように上がり3F32秒後半〜33秒台前半が求められる展開では切れ味不足を露呈してしまっている。
なお、有力馬の中では宝塚記念でブエナビスタに先着し、凱旋門賞で2着に好走したナカヤマフェスタの名前が上記の表にはない。同馬は稍重/重の宝塚記念や淀みない流れとなったセントライト記念のように上がりのかかる展開でこそ真価を発揮するタイプであり、上がり勝負必至の今年のジャパンカップに対する適性は低いと考える。
当欄では、当該距離での上がり3F実績があり、上がり3F33秒台での勝利実績もあるペルーサ、エイシンフラッシュ、ブエナビスタの3頭を推奨馬とする。
(競馬天気:金曜コラム・データ室「馬場×上がり3F」より)