2010年10月09日

【特選レース予想】京都11R 京都大賞典

馬場状態の回復具合が気になるところだが、パンパンの良馬場ということはまずなさそう。稍重〜重が予想されるということで、さすがにこの要素を予想に取り入れないわけにはいかない。少なくとも上がり33秒台前半の切れ味が求められることはないだろう。

そうなるとオウケンブルースリを疑いたくなるものだが・・・実はこの馬はイメージほど「切れる」タイプではない。もちろんGIで上がり最速を使える脚を持っているだけにまったく切れないというわけではないが、例えるならその切れ味は「ナタ」。過去このレースを勝っているが、そのときの1000m通過は59.1秒。スイープトウショウが勝ったときが64.1秒というペースだったので、例年の京都大賞典とは趣が異なる展開だったというわけだ。

もし超スローで上がり32秒台が求められる馬場であれば疑う余地があったが、馬場が渋ればそこまでの上がりは求められない。稍重でのちの目黒記念勝ち馬・コパノジングーを下しているように馬場悪化も問題なし。目標はまだ先にしても、印を落とすことはできない。

馬場悪化+ローテーション。この2つを重要視すると、本命はプロヴィナージュに落ち着く。オウケンブルースリ、フォゲッタブルといったGI出走可能な賞金を満たした牡馬はここが休み明け。一方プロヴィナージュは夏の札幌から始動してここが叩き3戦目。牡馬相手でも通用することは前走で示したし、何よりも前に行ける脚質が魅力。というのも、昨年の日経新春杯のように馬場が渋った京都では異常な前残り馬場になることがあるからだ。

よって、差し馬で買えるのは京都外回りのGIで連対実績のあるオウケンブルースリ、フォゲッタブルのみ。フォゲッタブルは距離延長時の成績が【4・2・0・0】という特殊な馬で、距離延長+得意の道悪で臨む今回は怖い。京都外回りでのイン突きが巧みな四位騎手騎乗のベストメンバー、生粋の道悪巧者・ゴールデンメインといった距離ロスなくレースができる内枠の先行馬2頭を相手に組み込みたい。


◎プロヴィナージュ
○オウケンブルースリ
▲フォゲッタブル
△ベストメンバー
注ゴールデンメイン

★買い目
(3連単1軸マルチ)
6→9,11,4,1

(田原基成)