2010年10月09日

京都大賞典は前残りで波乱決着のシーンも【土曜馬場傾向】

●雨でも速い上がりを求められる東京芝は速い上がり実績を重視【4回東京1日馬場傾向】

あいにくの雨となった秋の東京開幕週。開幕週の馬場の特徴に高速馬場と速い時計というものがあるが、開幕週で馬場コンディションが良いため雨が降っても極端に時計のかかる馬場にはならなかった。8Rの芝1600mでは1分33秒7、勝ち馬の上がり3F33.7秒という数字が記録されており、求められる適性は例年通りと考えてよいだろう。毎日王冠でも速い上がりの競馬で実績のある馬を狙っていきたい。

東京ダートは雨が降ると極端に血統の偏りが出る。1Rではミスタープロスペクター系が1〜3着を占め、11Rではシンボリクリスエス産駒のワンツー。また、雨が降ると前残りになるというイメージがあるが、土曜東京のダート戦は上がり3F最速を記録した馬がすべて連対していた。こういった馬場状態ではむしろ差し・追込馬の台頭に警戒したい。


●京都大賞典は前残りで波乱決着のシーンも【5回京都1日馬場傾向】

最終的に芝・ダートともに不良という馬場コンディションで行われた第5回京都1日目。京都の芝は雨が降ると極端な前残りになることがあるが、今回は開幕週という条件も加わったことでさらに前残りが進行。11Rを除いて勝ち馬はすべて4角3番手以内を進んだ馬だった。明日一日で馬場が回復するとも思えず、京都大賞典は前残りの波乱決着というシーンも想定しておきたい。

ダートは脚抜きの良い高速馬場。阪神より時計が1秒近く速くなっており、1Rのダッシャーワンのように阪神で好走した馬がこの流れについていけず惨敗するというケースも見られた。直線急坂の阪神開催から直線平坦の京都開催に替ったことで直線逃げ粘る馬が多くなった。阪神の好走を鵜呑みにするのではなく、京都替りでパフォーマンスを上げる可能性のある馬をピックアップしていきたいところだ。

(競馬天気)