2010年10月02日

【特選レース予想】中山11R スプリンターズS

近年のスプリント路線に言えることだが、このレースも確固たる軸馬不在。グリーンバーディー、ワンカラットがやや抜けた支持を集めているものの、前者はセントウルSのレベルと極端な脚質、後者は実績のない関東遠征がネックになる。

それなら昨年の1,2着馬、今年の高松宮記念勝ち馬と言いたいところだが・・・それぞれローテーション、枠順、前哨戦の内容と目に見えてしまう不安要素がつきまとう。もちろん昨年のローレルゲレイロのように本番で一変という可能性も残るが、不確定要素が多すぎて軸に据えるには不安を覚えてしまう。また、展開に左右されやすいはっきりとした脚質というのも決してプラス材料ではない。

改めて馬柱を見ると、4〜9番までに逃げ・先行馬、そして人気馬が偏っている。近くの先行馬に被されて位置取りを悪くするのは絶対に避けたい。そうするとスタートで少々強引に行く。前掛かりになり思わぬハイペースを誘発・・・今年はふた桁番を引いた後方待機組の出番だ。

なかでも注目はジェイケイセラヴィ。野芝の直線1000m→洋芝の札幌1200mと求められる適性が異なる条件下で連続2着と結果を残している同馬。近2走の内容から前に行ったほうが良いタイプにも思えるが、福島民友カップを上がり最速(33.6秒)で差し切っているように溜めれば切れる脚を持っている。稍重での勝ち鞍もあり、芝・ダート兼用というのもパワーが求められる中山最終週の芝1200mにはもってこいだ。

人気馬の中ではグリーンバーディー、ワンカラットを上位評価。勝ち馬がコロコロ変わるスプリント路線。その特性をそのまま鵜呑みにすれば、香港馬&重賞連勝中の勢いは無視できない。ただ、両隣に速い馬がいるので、道中の位置取り次第だろう。

ローテーション的に不気味なのがマルカフェニックス。安田記念からの直行組は過去【2・1・1・7】複勝率36.4%。ハイペースでスタミナを要する流れになれば直線一気が決まっても何ら不思議ではない。


◎ジェイケイセラヴィ
○グリーンバーディー
▲ワンカラット
△アイルラヴァゲイン
注マルカフェニックス

★買い目
(3連単1軸マルチ)
15→6,8,4,13

(田原基成)