2012年04月10日
逃げ馬受難のコースを逃げ切ったクィーンズバーン、ヴィクトリアマイルでも有力
【３回中山５〜６日目馬場傾向】
中山芝は５・６日目ともに良。先週からその兆候はあったが、馬場が乾いたことで一気に時計が速くなった。ニュージーランドＴの勝ち時計は1分33秒台前半ということで、前に行ける行けない以上に速い上がりを使える使えないが重要な週だった。
中山ダートは５・６日目ともに良。こちらは今開催はじめての良馬場施行ということで、土曜は午前から大荒れ。渋ったダート→乾いたダートで一変というケースがほとんどだった。
●２回中山５日目 11Ｒ １着カレンブラックヒル
２連勝時の馬場がいずれも渋った馬場ということで高速馬場の中山芝が懸念されたが、まったく問題にしなかった。むしろこれくらい速い馬場のほうが良い印象で、現状ＮＨＫマイルカップの最有力候補と言えるだろう。血統的な部分で言えばダイワメジャー産駒は東京芝1600ｍで【２・２・２・８】複勝率42.9％。馬券圏内に入った６頭中４頭が４番人気以下という巧者ぶりだ。
●２回中山６日目 ８Ｒ １着セレスロンディー
芝→ダート替りであっさり勝ち上がった。ダートで敗れた２戦が３枠より内、勝利を収めた今回が大外枠という点から砂を被ると良くない馬なのだろう。この時期の中山ダートを勝ち切る点からダート馬らしいパワーを兼ね備えているし、今後も外枠なら狙える機会は出てきそうだ。
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【２回阪神５〜６日目馬場傾向】
阪神芝は５・６日目ともに良。芝レースが軒並みスローだった点も考慮しなければならないが、それを差し引いても強烈な前残り馬場。特に「外枠の先行馬」は、阪神牝馬Ｓを逃げ切ったクィーンズバーンをはじめ好走が続出。時計に関しては昨年ほど速くはない。
阪神ダートは５・６日目ともに良。渋ったダートで好走していた馬が続々と人気を裏切っていた。こういった馬場で幅を利かせていたのが内枠を引いた馬とパワーが代名詞のロベルト系種牡馬だった（ブライアンズタイム、マヤノトップガンなど）。
●２回阪神５日目 11Ｒ １着クィーンズバーン
まだ準オープンも勝っていない馬だったが、鮮やかな逃げ切り勝ちで重賞制覇を成し遂げた。人気薄での逃げ切り勝ちだけにフロック視する向きもあるだろうが、馬場改修後の阪神芝1400ｍ重賞を逃げて連対した馬はローレルゲレイロ、エイジアンウインズ、レッドスパーダといずれもＧ１連対歴がある。それだけ逃げ馬に厳しいコースを逃げ切ったということで、ヴィクトリアマイルでも中心視できる１頭だ。
●２回阪神６日目 11Ｒ 10着サンシャイン
穴人気に推されていたが、10着に敗れた。とはいえ上位４頭が馬番ふた桁番、10着までに入った馬のうち７頭が馬番ふた桁番という極端なトラックバイアスを考えると、そこまで悲観する内容ではない。父ハーツクライという血統的に距離延長は臨むところで、オークスまでの上積みも含めて桜花賞上位３頭にもっとも近づける存在と言えそうだ。
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【１回福島１〜２日目馬場傾向】
福島芝は１・２日目ともに良。見るも鮮やかな緑一面の芝で、時計・上がりともに速い決着。よほどのハイペースにならない限り逃げ・先行馬＆内枠が有利の馬場状態。
福島ダートは１・２日目ともに良。こちらは上がり３ハロン40秒台が出たように相当にパワーを要する馬場。小倉と違ってマクリが利くコース形態でもなく、少なくとも道中５番手以内にいないことには勝ち負けにならなかった。
●１回福島１日目 ６Ｒ １着ペニーウエイト
２番手追走から余裕綽綽で抜け出し快勝。芝では掲示板外のない馬だが、近３走をよくよく見てみると洋芝→ダート→芝丈の長い３月中京芝といずれもパワーを要する馬場。今回の好走要因が負荷の軽いローカル開幕週の馬場だとすれば、今後関東圏では東京・春〜秋の中山芝が狙い目となりそうだ。
●１回福島２日目 11Ｒ ６着ルアーズストリート
現級連対歴もある馬だが、６着と見せ場なく敗れた。ただ、現級連対歴のある馬が５番人気に甘んじていた点を見ると、開幕週の前が止まらない馬場はこの馬には合わないと誰もが思っていたようだ。ならば狙いは開催後半の差しが届く馬場ということになるだろう。
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