2010年12月02日
【ジャパンCダート】シルクメビウスの取捨は馬場状態から
シルクメビウスは、地方も含めた馬場別成績が、良(3106)・3着内率66.6%、稍〜不(3210)・3着内率100%。良馬場の成績(中央のみ)を仕分けると良/乾(3003)、良/湿(1101)、乾いた馬場では安定感に欠ける、一方「速い時計」になる馬場での信頼度は抜群。昨年2着のJCDは、エスポワールシチーに競りかけた馬が軒並み馬群に沈み、水分を含んだ馬場で後方から決め手のある脚を生かせた。3着のゴールデンチケットも然りで、流れが向いた点は否めない。自分で競馬を作れないだけに、前残りの展開では末脚不発も想定したい。
重いダートに属する阪神は、乾いた馬場になると時計がかかるコースだ。阪神地方は、金曜に降雨の予報、本番まで水分が残り「速い時計」の馬場となれば信頼できるが…。メンバー的に昨年より落ちるのは確かで、天気予報(雨量)と馬場状態も合わせて検討したい。
トランセンドも馬場別成績に特徴がある、地方も含めて良(3003)稍〜不(3200)。また出走が平坦コースに偏り、9連対のうち8レースが直線平坦。脚抜きの良い馬場を軽快に逃げ、直線平坦を利して逃げ込みを図る形がベストだろう。阪神コースは?逃げないと持ち味が生きないタイプで、毎回ハイペースの流れを作り展開の鍵を握る。
ダートでは良/乾馬場しか経験がないが(3102)のキングスエンブレム、好位〜中団で進められる強みがある。良/乾馬場のこの3戦、上がり36.0〜36.6秒とコンスタント。
穴ではクリールパッション。オープン&重賞で1700m以上・良馬場に限ると(3024)、落鉄したみやこS9着を除くと全て掲示板と堅実(4着3回)。展開的にも侮れない。
冬のダート王決定戦とも言われる一戦だが、寒くなって変り身がありそうなのは、ダイシンオレンジ。涼(0002)→寒(4110)と叩いて要警戒。
注目馬は、キングスエンブレム、クリールパッション、ダイシンオレンジ。
(競馬天気:水曜コラム・本紙「馬場季節注目馬」より)