2010年11月27日

【ジャパンカップ】全出走馬データ完全分析

1枠1番
ヴォワライシ デムーロ
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。デムーロ騎手はGIで【4・1・5・29】複勝率25.6%という成績を残しているが、4勝中2勝を東京2400mで挙げている。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【5・2・0・0】
季節【6・2・1・1】

1枠2番
ヴィクトワールピサ ギュイヨン
短評:過去10年、前走凱旋門賞組は【2・0・0・6】。同年の皐月賞勝ち馬の成績は【0・0・0・5】。国内では未だ馬券圏外のない堅実派だが、2400mを超える距離での連対実績がない点は気がかりだ。ネオユニヴァース産駒は東京2400mで【3・2・1・10】複勝率37.5%。角居厩舎はジャパンカップで【1・1・2・3】複勝率57.1%。ギュイヨン騎手はこれが日本でのGI初騎乗。

良/乾【3・1・1・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【3・0・1・0】
季節/秋【2・1・0・0】

2枠3番
ダンディーノ マルレナン
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。同馬は未だ重賞勝ちがなく、このメンバーに入って厳しい印象は拭えない。マルレナン騎手はこれが日本でのGI初騎乗。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【0・1・0・2】
季節/秋【0・1・0・2】

2枠4番
シンゲン 藤田
短評:過去10年、天皇賞・秋6着以下から臨む馬の成績は【1・1・0・27】。過去10年、馬券圏内に入った30頭中29頭にGI連対実績があった点を踏まえると、GI実績のない同馬は厳しい印象がある。ジャパンカップで7歳を超える馬の成績は【0・0・0・21】。

良/乾【7・1・1・5】
良/湿【1・0・0・1】
気候/涼【1・0・0・3】
季節/秋【3・0・1・4】

3枠5番
モアズウェルズ マイヨ
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。ジャパンカップに出走した外国馬で、父サドラーズウェルズ系を持つ外国馬の成績は【0・0・0・9】と不振傾向にあるが・・・マイヨ騎手はこれが日本でのGI初騎乗。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・0・4・4】
季節/秋【1・3・3・3】

3枠6番
ローズキングダム 武豊
短評:過去10年、前走菊花賞4着内馬の成績は【1・3・1・6】複勝率45.4%。馬券圏内に入った5頭中4頭に近2走内での勝利実績があった。同馬はいずれの条件も満たしており、データ的には3歳馬の中で最上位という位置付けができる。武豊騎手は過去のジャパンカップで【2・1・1・13】複勝率23.5%。

良/乾【4・2・0・0】
良/湿【0・0・1・0】
気候/涼【1・1・0・1】
季節/秋【3・1・0・0】

4枠7番
ペルーサ 安藤勝
短評:過去10年、前走天皇賞・秋2着馬の成績は【0・2・1・4】複勝率42.9%だが、馬券圏内に入った3頭すべてがそれ以前に同一年のGI連対実績orGI勝ちの実績を持っていた。実績的にはやや劣るが、東京2400m重賞で【2・0・2・4】複勝率44.4%の父ゼンノロブロイ、ジャパンカップで【0・1・1・3】複勝率40.0%の安藤勝騎手、同じく【1・0・3・4】複勝率50.0%の藤沢和厩舎といったプラス材料を味方につけてどこまで。

良/乾【3・0・0・1】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【0・1・0・1】
季節/秋【1・1・0・1】

4枠8番
ジャガーメイル ムーア
短評:過去10年、天皇賞・秋6着以下から臨む馬の成績は【1・1・0・27】。同年の天皇賞・春を制した馬の成績は【2・1・1・2】だが、馬券圏内に入った4頭すべてがそれ以前に複数GIの勝ち鞍があった。ジャパンカップで6歳馬の成績は【1・1・0・22】。

良/乾【5・1・0・4】
良/湿【0・1・0・0】
気候/涼【0・1・0・2】
季節/秋【3・2・0・3】

5枠9番
ティモス ペリエ
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。ペリエ騎手はジャパンカップで【2・1・2・2】複勝率71.4%と好相性だが、父サドラーズウェルズ系を持つ外国馬の成績は【0・0・0・9】と不振傾向にある。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・0・0・2】
季節/秋【1・0・1・2】

5枠10番
エイシンフラッシュ 内田博
短評:過去10年、同年のダービー勝ち馬の成績は【1・1・0・4】。前走GI以外から臨む馬の成績は【2・0・1・18】で、馬券圏内に入った3頭中2頭が前走勝利を収めており、前走敗れている点はマイナスか。過去10年のジャパンカップで関東所属騎手は【0・1・0・36】と相性が悪いが・・・

良/乾【4・1・1・1】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【1・0・1・0】
季節/秋【1・1・1・0】

6枠11番
ナカヤマフェスタ 蛯名
短評:過去10年、前走凱旋門賞組は【2・0・0・6】。同年の宝塚記念勝ち馬の成績は【3・0・0・1】だが、馬券圏内に入った3頭すべてがそれ以前にGIの勝ち鞍があった。ステイゴールド産駒が東京2400mGIで【0・0・0・4】、過去10年のジャパンカップで関東所属騎手は【0・1・0・36】と相性が悪い点が気がかりだ。

良/乾【3・1・0・2】
良/湿【1・0・0・1】
気候/涼【3・0・0・1】
季節/秋【3・0・0・1】

6枠12番
ジョシュアツリー オノドヒュー
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。ジャパンカップに出走した外国馬で、父サドラーズウェルズ系を持つ外国馬の成績は【0・0・0・9】と不振傾向にある。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・2・0・1】
季節/秋【2・1・0・1】

7枠13番
メイショウベルーガ 池添
短評:過去10年、前走エリザベス女王杯組の成績は【0・0・0・8】。フレンチデピュティ産駒は芝2400mGIで【0・0・0・5】。また、同馬は1年以上休みなく走っているが、過去10年のジャパンカップで叩き6戦目以上に該当する日本馬は【0・0・0・10】とこちらも不振傾向にあり、データ上では厳しい印象だ。

良/乾【3・1・5・9】
良/湿【1・0・1・2】
気候/涼【1・0・2・5】
季節/秋【3・1・1・3】

7枠14番
オウケンブルースリ ルメール
短評:過去10年、前走GI以外から臨む馬の成績は【2・0・1・18】で、馬券圏内に入った3頭中2頭が前走勝利を収めていた。同馬ジャパンカップに3年連続での参戦となるが、3歳時凡走→4歳時好走という馬はメイショウサムソン、ハーツクライをはじめ5歳時に成績を落とすことが多いが・・・ルメール騎手は過去のジャパンカップで【1・2・0・4】複勝率42.9%。

良/乾【3・2・1・2】
良/湿【1・1・0・1】
気候/涼【1・1・0・3】
季節/秋【2・2・1・2】

7枠15番
フィフティープルーフ スタイン
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。同馬の父はワイルドアゲインの系統だが、日本で走ったワイルドアゲイン産駒は芝GIで【0・0・0・6】。スタイン騎手はこれが日本でのGI初騎乗。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【3・3・0・1】
季節/秋【2・2・0・1】

8枠16番
ブエナビスタ スミヨン
短評:過去10年、前走天皇賞・秋を勝ってジャパンカップに臨む馬の成績は【2・0・4・1】複勝率85.7%だが、2400m出走経験がある馬に限っては複勝率100%という成績を残している。また、同馬は生涯を通じて馬券圏内を外したことがないが、1600〜2000mの距離が【6・1・2・0】なのに対し、2200mを超える距離では【1・3・1・0】と勝ち切れないことが多い。

良/乾【4・2・1・0】
良/湿【3・0・2・0】
気候/涼【2・0・2・0】
季節/秋【2・0・3・0】

8枠17番
マリヌス ボニヤ
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。同馬の父はジェイドロバリーの全弟にあたるが、日本で走ったジェイドロバリー産駒は芝GIで【1・1・1・38】で、馬券圏内に入った3回は2000m以下でのものだった。ボニヤ騎手は日本のGIで【0・0・0・4】。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【1・0・1・1】
季節/秋【1・0・2・0】

8枠18番
シリュスデゼーグル ブロンデル
短評:過去10年、外国馬の成績は【2・1・2・50】複勝率9.0%で、馬券圏内に入った5頭のうち4頭はデットーリ騎手騎乗によるものだった。同馬は父方にNiniskiの血を持っているが、2005年1着のアルカセットの母父がNiniskiだった。ブロンデル騎手はこれが日本でのGI初騎乗。

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・2・0・1】
季節/秋【4・2・1・1】



【見解】
現時点での1番人気はブエナビスタ。秋初戦となった天皇賞・秋を後続に2馬身の差をつける快勝で飾った。叩き2戦目の上積みに加え、1番人気馬が過去10年のジャパンカップで【4・2・4・0】と複勝率100%という心強いデータもあり、ジャパンカップ制覇に向けて死角はない。以下、宝塚記念でブエナビスタを破り、凱旋門賞2着と好走したナカヤマフェスタ、天皇賞・秋で上がり3F最速の脚を使い2着に追い込んだペルーサと続いており、今年も日本馬中心の構図となりそうだ。

想定馬場は良/乾。昨年は2分22秒台という非常に速い時計での決着となったが、逃げ馬不在の今年は2分24秒台〜2分25秒台前半での決着が予想される。ただし、時計がさほど速くならないにしても上がり3F33秒台が問われる馬場である可能性が高く、良/乾の馬場で【4・2・0・0】と出走馬中唯一連対を外していないローズキングダムにとってはパフォーマンスを最大限に発揮できる舞台設定が整ったと言えるだろう。

同様に【4・1・1・1】のエイシンフラッシュ、【4・2・1・0】のブエナビスタ、【3・1・1・0】のヴィクトワールピサと有力馬に死角は見当たらないが、【3・1・0・2】のナカヤマフェスタは疑ってかかりたい。ブエナビスタを下した宝塚記念は稍重/重で行われたものであり、フォワ賞&凱旋門賞2着時の馬場も重馬場だった。それは良/乾での成績【3・2・0・2】
に対して、良/湿〜稍重/軽の成績【2・1・0・1】のオウケンブルースリにも言えることだ。

気候・季節実績でも【3・1・0・0】と連対を外していないローズキングダムが一歩リードしているが、その他で取り上げたいのは外国馬・ヴォワライシ。9月〜11月の成績が【6・2・1・1】、気候/涼の成績が【5・2・0・0】とこの時期を滅法得意としている。また、気候/涼〜暖の成績が【7・8・3・2】と好走率が極めて高いシリュスデゼーグルも注目したい1頭だ。

(競馬天気)