2010年06月17日

【宝塚記念】ブエナビスタ気配ピカイチ

 「宝塚記念・G1」(27日、阪神)
 上半期のグランプリを1週後に控え、実績馬たちが順調に追い切りを行った。ブエナビスタは栗東CWで併せ馬。俊敏な反応で気配上昇を伝えた。逆転に燃えるレッドディザイアは栗東坂路で好時計をマーク。ひと叩きの効果がうかがえた。
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 その支持に応えてみせる。ファン投票の第1位に選出されたブエナビスタが軽快リハ。グランプリ制覇へ、好調をアピールした。
 栗東CWでアドマイヤプリンス(3歳1000万下)と併せ馬。2馬身半追走してスタートし、残り200メートルほどでスッとかわす反応の良さだ。こちらが馬なりなのに対して相手は一杯。ただ、いったん2馬身ほど突き放したが、ゴールでは半馬身差まで詰め寄られた。時計は6F82秒2‐38秒0‐12秒8。松田博師も「順調。変わりない」と納得の表情を見せた。
 最後のアクションにはこう説明する。「完全に1頭になってやめた感じ。気にしなくていい」。標的がなくなって加減しただけだった。ドバイ遠征帰りのヴィクトリアマイルをものにして、その勢いはさらに増すばかりだ。「日にちがある分、じっくりやれた。ふっくらとして体も戻っている。ヴィクトリアマイルの1週前とは全然違うよ」。トレーナーはそう言って大きくうなずいた。
 前走後は4本目の時計を出した。この1週間だけでも変化が感じ取れるという。「先週はまだボーッとしていたけどな。今は気持ちが乗っている。何もいうことはないよ」。本番が近づき、実戦モードへと移行した。
 今年に入って2勝。京都記念は3番手から横綱相撲でねじ伏せ、ヴィクトリアマイルは大外一気と末脚が光った。舞台は阪神の2200メートル。どんな競馬になるのか。「内回りだけど、ノリ(横山典)もどこから動けば捕まえられるか分かっている。問題ない」と主戦に全幅の信頼を寄せる。宝塚記念まであと1週。G1・5勝目へ‐。その日を静かに待つ。
デイリースポーツ - 2010/6/17 9:24