2010年11月20日

【マイルCS】全出走馬データ完全分析

1枠1番
ファイングレイン 浜中
短評:過去10年、前走スワンSで6着以下に敗れた馬の成績は【0・0・0・17】。マイルCSで7歳以上の馬は【1・0・0・18】。同馬は2009年以降馬券圏内が一度もなく、さすがにこのクラスでは厳しいか。

良/乾【3・1・1・12】
良/湿【1・1・0・2】
気候/涼【1・2・1・7】
季節/秋【2・0・1・9】


1枠2番
スマイルジャック 三浦
短評:過去10年、天皇賞・秋から臨む馬の成績は【4・3・2・19】複勝率32.1%。母父にサンデーサイレンスを持つ馬は【0・0・1・10】で、馬券圏内に入ったのは当時GI2勝、馬券圏外なしだったラインクラフトのみ。マイルCSは過去2回参戦してともに掲示板外の敗戦を喫しているが・・・

良/乾【2・1・4・6】
良/湿【1・3・0・5】
気候/涼【1・1・1・6】
季節【1・2・1・8】

2枠3番
ライブコンサート 和田
短評:過去10年、前走富士S組の成績は【1・2・0・41】。京都1600mでは【2・0・2・1】と大崩れがなく、馬券圏内を外した一度はオープン入り後馬券圏内のないふた桁番でのもの。内枠の利を生かしたいところだ。

良/乾【7・5・3・9】
良/湿【0・0・0・3】
気候/涼【1・0・0・5】
季節/秋【1・3・1・3】

2枠4番
オウケンサクラ 武豊
短評:過去10年、天皇賞・秋から臨む馬の成績は【4・3・2・19】複勝率32.1%。同馬は距離短縮時の成績が【2・1・0・1】。ローテーション的には今回が狙い目といった感じだ。武豊騎手はマイルCSで【0・4・3・11】と未だ勝利はないが・・・

良/乾【1・1・1・3】
良/湿【2・0・0・0】
気候/涼【0・0・0・4】
季節/秋【0・0・0・4】

3枠5番
テイエムオーロラ 国分恭
短評:過去10年、前走府中牝馬S組は【1・0・0・5】。勝ったブルーメンブラットには同年のヴィクトリアマイル3着という実績があった。同馬はGI実績がない点が気がかりだが・・・国分恭騎手は京都芝1600mで【7・2・2・32】複勝率25.6%、単勝回収率272%と好成績を残している。

良/乾【4・2・1・6】
良/湿【1・0・0・0】
気候/涼【2・1・0・2】
季節/秋【2・1・1・0】

3枠6番
ジョーカプチーノ 藤岡康
短評:過去10年、前走スワンS3着内馬の成績は【0・1・4・14】だが、馬券圏内に入った5頭はいずれもスワンS2着内馬だった。NHKマイルカップ1着時の1600mへの距離延長はプラスだが、これまでNHKマイルカップ1着馬はマイルCSで一度も連対したことはない。藤岡康騎手は京都1600m重賞で【0・1・1・2】と好相性。

良/乾【2・0・2・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・1・1・1】
季節/秋【0・1・1・1】

4枠7番
ショウワモダン 後藤
短評:過去10年、天皇賞・秋から臨む馬の成績は【4・3・2・19】複勝率32.1%だが、同年の安田記念&マイルCSを制した馬は近10年で1頭もいない。もっとも最近で安田記念&マイルCSを制したのは同馬の父・エアジハード。今秋不振が続いているが、血の力で何とか前進したいところだ。

良/乾【6・1・1・15】
良/湿【0・1・0・2】
気候/涼【2・0・1・6】
季節/秋【2・2・0・6】

4枠8番
ダノンヨーヨー スミヨン
短評:過去10年、前走富士S組の成績は【1・2・0・41】。ダンスインザダーク産駒はマイルCSで【0・0・0・7】。GIで1〜3番人気内に推された際のダンスインザダーク産駒の成績は【0・0・1・10】。同馬はこれまで馬券圏外が一度という堅実派だが、一度の馬券圏外は京都1600mでのもの。データ上は不安要素が満載といった感じだが・・・

良/乾【3・3・1・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・0・0・0】
季節/秋【2・0・0・0】

5枠9番
トゥザグローリー デムーロ
短評:過去10年、前走重賞以外から参戦した馬の成績は【0・0・0・11】。この中にはデュランダル、キンシャサノキセキといったのちのGI馬も含まれており、GIの厚い壁に跳ね返されてしまっているのが現状だ。ちなみにキングカメハメハ産駒は今秋行われた京都GI3レースすべてで馬券圏内に入っている。

良/乾【2・2・0・1】
良/湿【0・0・0・1】
気候/涼【3・0・0・1】
季節/秋【1・1・0・0】

5枠10番
マイネルファルケ 松岡
短評:過去10年、前走富士S組の成績は【1・2・0・41】。同馬は左回り時の成績が【2・2・2・6】、右回り時の成績が【3・5・0・6】であり、マイルCS2着の実績がある右回りに替るのはプラスだろう。過去10年、前年のマイルCS2着馬の翌年の成績は【1・2・0・4】。

良/乾【4・7・1・11】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【2・2・0・4】
季節/秋【2・3・0・2】

6枠11番
ワイルドラズベリー 池添
短評:過去10年、前走秋華賞組の成績は【0・0・1・3】で、馬券圏内に入ったのは当時GI2勝、馬券圏外なしだったラインクラフトのみ。母父にサンデーサイレンスを持つ馬は【0・0・1・10】、過去10年、馬券圏内に入った馬で重賞未勝利馬は昨年のマイネルファルケのみとなっており、データ的には厳しい印象がある。

良/乾【3・2・0・2】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【0・0・0・1】
季節/秋【1・2・0・1】

6枠12番
アブソリュート 田中勝
短評:過去10年、2ヶ月半以上の休み明けで臨んだ馬の成績は【0・0・0・7】。母父にサンデーサイレンスを持つ馬は【0・0・1・10】で、馬券圏内に入ったのは当時GI2勝、馬券圏外なしだったラインクラフトのみ。ここでは厳しい印象がある。

良/乾【6・1・1・7】
良/湿【0・0・0・1】
気候/涼【2・0・1・2】
季節/秋【1・1・1・1】

7枠13番
エーシンフォワード 岩田
短評:過去10年、前走スワンSで6着以下に敗れた馬の成績は【0・0・0・17】。同馬はひと桁番時の成績が【4・2・1・2】、ふた桁番時の成績が【1・1・2・9】であり、この枠はマイナスか。岩田騎手は2007年〜2010年秋までの京都1600m重賞で【5・0・1・9】と好相性。

良/乾【2・2・3・7】
良/湿【3・1・0・1】
気候/涼【1・0・2・4】
季節/秋【2・0・1・2】

7枠14番
ガルボ 津村
短評:過去10年、前走富士S組の成績は【1・2・0・41】。3歳馬はマイルCSで【1・2・2・32】だが、馬券圏内に入った馬には春のGI連対実績or秋の古馬混合重賞連対実績があった。どちらの条件も満たしていない同馬にとっては厳しいデータだ。

良/乾【2・1・1・4】
良/湿【0・0・0・1】
気候/涼【1・1・0・1】
季節/秋【1・1・1・0】

7枠15番
ゴールスキー 福永
短評:過去10年、前走重賞以外から参戦した馬の成績は【0・0・0・11】。この中にはデュランダル、キンシャサノキセキといったのちのGI馬も含まれており、GIの厚い壁に跳ね返されてしまっているのが現状だ。ネオユニヴァース産駒は重賞11勝を挙げているが、芝1600mでは【0・1・1・12】と未だ勝利がない。

良/乾【4・0・1・3】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【0・0・1・0】
季節/秋【1・0・0・0】

8枠16番
サプレザ ルメール
短評:過去10年、外国馬の成績は【0・0・1・7】だが、馬券圏内に入ったのは当のサプレザ。サンチャリオットS1着からの参戦は昨年とまったく同じで、特にマイナス材料とはならないだろう。ルメール騎手が京都芝1600m重賞で【0・3・1・9】と未だ勝利がない点が気がかりではあるが・・・

良/乾【0・0・0・0】
良/湿【0・0・0・0】
気候/涼【0・0・0・0】
季節/秋【4・0・2・1】

8枠17番
キンシャサノキセキ ムーア
短評:過去10年、前走スプリンターズSから臨む馬の成績は【3・0・1・8】複勝率33.3%。先週終了時点で、フジキセキ産駒は今秋の京都芝1600mで【3・4・1・7】複勝率53.3%という好成績を残している。データ的には申し分ないが、やはり2008年京都金杯10着以来のマイル戦が鍵となるだろう。

良/乾【9・3・2・7】
良/湿【0・0・1・0】
気候/涼【1・0・1・5】
季節/秋【3・2・1・3】

8枠18番
キョウエイストーム 蛯名
短評:過去10年、前走富士S組の成績は【1・2・0・41】。母父にサンデーサイレンスを持つ馬は【0・0・1・10】で、馬券圏内に入ったのは当時GI2勝、馬券圏外なしだったラインクラフトのみ。京成杯オータムH2着がある右回りに替るのはプラスだが・・・

良/乾【1・3・3・11】
良/湿【1・0・0・0】
気候/涼【1・0・1・2】
季節/秋【0・1・1・5】



【見解】
現時点での1番人気は外国馬・サプレザ。昨年のマイルCS3着の実績に加え、先週外国馬・スノーフェアリーが圧勝したことで外国馬への高い信頼に反映されている。以下、混戦だがダノンヨーヨー、キンシャサノキセキ、トゥザグローリーと外国人騎手が騎乗する馬が人気を分け合う形となっている。確たる中心馬不在というマイル路線の現状が、今秋も目覚ましい活躍を見せている外国人騎手への人気というファン心理につながっているのだろう。

想定馬場は良/乾。昨年はレース前に降り出した雨に加えてマイネルファルケのスロー逃げ(1000m通過58.7秒は2001年に次ぐ2番目の遅さ)の影響で時計の掛かる前残り決着となったが、逃げ馬が揃った今年は1分32秒台での決着がされる。2走前に1400mを1分19秒6という好時計勝ちがあるサプレザ、良/乾の馬場で【3・3・1・0】のダノンヨーヨー、【2・0・2・0】のジョーカプチーノあたりは良/乾の高速馬場は大歓迎だろう。

気候・季節実績で取り上げたいのはエーシンフォワード。10月〜3月の成績が【5・2・2・7】、4月〜9月の成績が【0・1・0・4】という典型的な季節巧者だ。また、3月〜8月が【0・0・0・5】、9月〜2月が【2・1・1・1】で一度の馬券圏外が朝日杯FS4着のガルボもこの時期に走る季節巧者として強調しておきたい。

(競馬天気)