2010年11月18日

【マイルチャンピオンシップ】季節的妙味があるモダン、ファルケ

開催が進み7週目となる京都。馬場は荒れ気味で、長く良い脚を使えるスタミナのあるタイプの台頭に注意したい。

桜花賞で先行して粘り込んだ2着のオウケンサクラに注目する。前走天皇賞(秋)でも強豪に入って驚きの4着、渋って力の要る馬場ではあったが、粘り込んだスタミナは相当なもの。馬場成績は、良乾(1113)良湿(2000)とパンパンの馬場より、荒れた少々力の要る馬場がベストとみる。

距離延長が注目点のG1馬キンシャサノキセキは、良乾馬場で実に9勝。良乾(9327)良湿(0010)稍重(0003)、重でも1勝しているが、乾いた馬場がベスト。血統的には、マイルでも問題ないが、馬場や距離以前に折り合えるがどうかが最大のポイント。ムーア騎手に期待。

先週から冬毛が目立つ馬も現われて来た。寒さも本格化して、これからは馬体が絞り難い季節、「冬馬」の激走に警戒しなければならない。特に、厳冬期に入る前は、その見極めが難しく配当面で魅力のある時期でもある。

昨年14番人気で2着と波乱を演出したマイネルファルケは寒い時期の活躍が目立つ。昨年はレース時点で10℃をわずかに超えた真冬並みの陽気。涼〜暖の気候での連対数が突出し、涼(2204)暖(2302)と季節の後押しで激走があっても不思議でない。

今秋の不振で一気に注目度が下がったショウワモダン、元々は典型的な季節馬。安田記念を制覇するまでは、好走は寒い時期か道悪に限られていた。ことしのダービー卿CT1着は8.7℃、同中山記念3着は5.5℃、成績は寒(〜12℃)(6416)、涼(12〜18℃)(2016)、暖(18〜25℃)(0215)と明快すぎる傾向。つかみどころのない馬は、季節を切り口にすると走り頃がはっきりする場合が多い。馬券的に魅力の一頭。

馬場・気候注目馬は、オウケンサクラ、キンシャサノキセキ、ショウワモダン。

(競馬天気:水曜コラム・本紙「馬場気候注目馬」より)