2010年11月06日

【土曜馬場傾向】高速馬場に戻った東京芝はサンデー・キンカメ産駒の天下に

●力の要る芝で距離短縮&ダート実績馬の大駆けに警戒【3回福島5日馬場傾向】

福島の芝は3週目から変化が出やすくなるが、極端に時計が掛かったり外差し馬場になったりといった馬場の変化はそれほど感じられなかった。前崩れになった10R・12Rにしても展開によるものが大きいし、先週と大差ない馬場状態と言ってよいだろう。ただ、力の要る馬場に変わりはないので、距離短縮馬やダート実績馬の大駆けには警戒が必要だ。

ダートは午前が稍重。午後には良に回復したが、重いダートというわけではなかった。福島は軽いダートになると外枠が好走する傾向にあるが、土曜福島ダートで連対した12頭中9頭が7枠より外の馬。ただ、日曜は終日晴れの予報となっており重いダートに変化する可能性があるので、傾向の変化に注意したい。


●高速馬場に戻った東京芝はサンデー・キンカメ産駒の天下に【5回東京1日馬場傾向】

先週雨が降った東京芝だが、すっかり元の高速馬場に戻っていた。ユートピアSの勝ち時計1分33秒0は昨年のそれを0.9秒上回るもの。昨年の勝ち馬・ラドラーダの走破時計が1分33秒7で昨年並みに走っていることを踏まえると、持ち時計は好走のための重要なファクターになりそうだ。血統では、ユートピアSの1,2着をはじめ、キングカメハメハ産駒・サンデー系の産駒の活躍が目立った。

ダートは10Rを勝ったインフィニットエアを除いて1番人気馬がすべて馬券圏外に敗れるという波乱傾向。外枠で好走→内枠替りで凡走というのがひとつの危険サインとなっており、このパターンにはまった馬は過信禁物かもしれない。


●差しが利きやすい芝、有力馬の脚質で展開が変わるダート【6回京都1日馬場傾向】

ファンタジーSの勝ち時計は1分22秒3。昨年の勝ち時計が1分21秒2であったことを踏まえると、展開面を考慮しても時計のかかる馬場状態と言える。Bコース替りで馬場状態は回復したはずだが、3・7・9Rと大外から最後に追い込んできた馬が突き抜けていたように差し・追込が利きやすくなっている点に注意が必要だ。

ダートは特に目立った傾向は見られなかった。脚質の有利・不利はないが、有力馬の脚質に合わせて展開が変わる傾向があるので、みやこSも有力馬の脚質を踏まえた上で取捨選択をしていきたいところだ。

(競馬天気)