2010年10月30日

【天皇賞・秋】全出走馬データ完全分析

※想定馬場:稍重/重 気候/涼

1枠1番
ショウワモダン 柴田善
短評:過去10年、同年の安田記念勝ち馬の天皇賞・秋での成績は【1・0・1・4】で、馬券圏内に入ったのはウオッカのみ。また、同馬は連闘で天皇賞・秋に臨むが、このローテーションで臨んだ馬は過去10年で1頭もいない。2000mは1戦して11着という結果で、常識的には厳しいが・・・

馬場【0・0・0・1】
気候【2・0・1・5】
季節【2・2・0・5】

1枠2番
ブエナビスタ スミヨン
短評:過去10年、宝塚記念5着以内から天皇賞・秋に直行した馬の成績は【2・2・1・7】複勝率41.6%、牝馬の天皇賞・秋における成績は【2・2・3・6】複勝率53.8%。東京は2戦2勝で、いずれもGI。スミヨン騎手はGIで【0・0・0・6】と馬券圏内なしだが、ローテーションに不安材料はない。

馬場【0・1・0・0】
気候【1・0・2・0】
季節【1・0・3・0】
予想:

2枠3番
ジャガーメイル ホワイト
短評:過去10年、宝塚記念6着以下から天皇賞・秋に直行した馬の成績は【0・0・0・5】。同年の天皇賞・春勝ち馬の天皇賞・秋での成績は【2・2・0・1】連対率80%。ホワイト騎手はGIで【0・4・0・3】連対率57.1%。約3年ぶりとなる2000mへの対応が鍵か。

馬場【0・0・0・2】
気候【0・1・0・1】
季節【3・2・0・2】

2枠4番
エイシンアポロン 蛯名
短評:過去10年、3歳馬の天皇賞・秋での成績は【1・1・2・7】複勝率36.4%。毎日王冠2着馬の成績は【1・1・1・6】複勝率33.3%であり、目下3年連続で馬券圏内に入っている。蛯名騎手は過去10年の天皇賞で【0・0・0・9】だが・・・

馬場【1・0・0・1】
気候【1・0・0・1】
季節【1・2・0・1】

3枠5番
オウケンサクラ 北村宏
短評:過去10年、前走10着以下から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・0・11】。3歳馬の天皇賞・秋での成績は【1・1・2・7】複勝率36.4%。牝馬の天皇賞・秋における成績は【2・2・3・6】複勝率53.8%。昨年優勝の音無厩舎&昨年2着の北村宏騎手という天皇賞・秋で相性の良いコンビでどこまで。

馬場【0・0・0・1】
気候【0・0・0・3】
季節【0・0・0・3】

3枠6番
スマイルジャック 三浦
短評:過去10年、毎日王冠3着以下から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・2・40】。三浦騎手はGIで【0・0・1・18】。同馬が2000mを走るのは昨年の天皇賞・秋(11着)以来。マイル中心に使われてきた臨戦過程が不安材料だ。

馬場【0・0・0・0】
気候【1・1・1・5】
季節【1・2・1・7】

4枠7番
ペルーサ 安藤勝
短評:過去10年、毎日王冠3着以下から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・2・40】。毎日王冠で1番人気に推されていた馬の成績は【1・0・2・3】複勝率50%。藤沢和厩舎は天皇賞・秋で【3・2・1・7】複勝率46.2%、ゼンノロブロイ産駒は東京芝2000mで【3・3・3・4】複勝率71.4%と、データ的には買い材料は多い。同馬の場合、スタートが鍵だろう。

馬場【0・0・0・0】
気候【0・0・0・1】
季節【1・0・0・1】

4枠8番
シルポート 酒井
短評:過去10年、毎日王冠3着以下から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・2・40】。逃げ馬の成績は【0・1・1・8】で、馬券圏内に入ったのはそれぞれGIで4回以上の連対歴があったダイワスカーレット、メイショウドトウのみ。GIでは厳しい印象がある。

馬場【0・0・0・1】
気候【1・0・0・3】
季節【1・0・0・7】

5枠9番
トウショウシロッコ 吉田豊
短評:過去10年、オールカマーから天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・2・0・19】。7歳馬の成績は【0・0・0・18】。アドマイヤベガ産駒はGI5連対中4連対が前走1着馬によるもので、オールカマー3着から臨む同馬にとっては厳しいデータだ。

馬場【0・2・0・1】
気候【1・1・2・1】
季節【0・5・3・5】

5枠10番
シンゲン 藤田
短評:過去10年、オールカマーから天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・2・0・19】。7歳馬の成績は【0・0・0・18】。ホワイトマズル産駒は芝2000m以下のGIで【0・0・0・18】と一度も馬券圏内がなく、同馬にとって厳しいデータだ。

馬場【0・0・0・0】
気候【1・0・0・2】
季節【3・0・1・3】

6枠11番
アクシオン 武豊
短評:過去10年、札幌記念から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【1・0・1・5】複勝率28.6%だが、馬券圏内に入った2頭は札幌記念を勝ってここに臨んでいた。7歳以上のサンデーサイレンス産駒のGIでの成績は【0・0・3・45】と連対歴はないが、武豊騎手は過去10年の天皇賞・秋で【2・0・3・5】複勝率50%と相性は良い。

馬場【0・0・0・1】
気候【2・0・0・2】
季節【2・2・0・1】

6枠12番
アーネストリー 佐藤哲
短評:過去10年、札幌記念から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【1・0・1・5】複勝率28.6%。グラスワンダー産駒は東京競馬場で行われた芝GIで【1・1・0・16】。過去10年、東京競馬場での勝ち鞍なしで天皇賞・秋を制したのは2000年のテイエムオペラオーただ1頭だが・・・

馬場【0・0・1・0】
気候【3・0・1・0】
季節【3・2・0・0】

7枠13番
ヤマニンキングリー 吉田隼
短評:過去10年、札幌記念から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【1・0・1・5】複勝率28.6%だが、馬券圏内に入った2頭は札幌記念を勝ってここに臨んでいた。近6走すべて馬券圏外に敗れており、さすがにここでは厳しいか。

馬場【0・0・1・0】
気候【2・1・1・5】
季節【3・0・0・7】

7枠14番
ネヴァブション 後藤
短評:過去10年、毎日王冠3着以下から天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・2・40】。7歳馬の成績は【0・0・0・18】。2009年以降馬券圏内に入った3回はすべてひと桁番でのもので、この枠はマイナスか。マーベラスサンデー産駒は2000m以下のGIで【0・0・0・4】。

馬場【1・0・1・3】
気候【2・1・2・4】
季節【2・0・2・8】

7枠15番
スーパーホーネット 藤岡佑
短評:過去10年、安田記念から天皇賞・秋に直行した馬はアサクサデンエンのみで、そのときの着順は4着。同馬は芝2000mでの成績が【0・0・0・2】、藤岡佑騎手はGIで【0・5・0・36】。今回は厳しい条件が揃ってしまった印象だ。

馬場【1・0・0・1】
気候【2・1・0・2】
季節【6・2・1・3】

8枠16番
キャプテントゥーレ 小牧太
短評:過去10年、朝日チャレンジカップから天皇賞・秋に臨んだ馬の成績は【0・0・0・4】。同馬は左回りが【0・0・0・3】、右回りが【5・0・3・4】と成績がはっきりしており、昨年の天皇賞・秋は12着。左回りのここは割引が必要かもしれない。

馬場【0・0・0・0】
気候【1・0・2・1】
季節【3・0・1・2】

8枠17番
コスモファントム 松岡
短評:過去10年、ダート→芝で臨んだ馬の成績は【1・0・0・4】で、馬券圏内に入ったのは2001年のアグネスデジタルのみ。過去10年で馬券圏内に入った馬30頭中29頭が重賞勝利実績を持っていただけに、重賞未勝利というのは懸念材料だ。

馬場【0・0・0・0】
気候【0・1・0・1】
季節【1・1・0・0】

8枠18番
アリゼオ 福永
短評:過去10年、3歳馬の天皇賞・秋での成績は【1・1・2・7】複勝率36.4%。毎日王冠1着馬の成績は【2・0・1・3】複勝率50%。18番枠は皐月賞以来2度目だが、そのときは5着に敗れていた。シンボリクリスエス産駒は芝GIで【0・0・2・24】と連対歴がない。

馬場【0・0・0・1】
気候【1・0・0・2】
季節【2・0・0・0】


【見解】
現役最強牝馬・ブエナビスタがいよいよ始動。宝塚記念2着からのぶっつけとなるが、同じ条件でメイショウサムソン、シンボリクリスエスが天皇賞・秋を制していることからローテーションに問題はないだろう。

ただ、問題は馬場状態。台風が接近しているということで開催そのものが危ぶまれたが、どうやら日曜には雨は上がりそうだ。とはいえパンパンの良馬場まで回復することは考えにくく、想定勝ち時計は2分前後か。速い時計・速い上がりの適性が問われない以上、長めの距離をこなせるスタミナが問われるレースとなりそうだ。

想定馬場は稍重/重。この馬場で【0・1・0・0】のブエナビスタ、【0・0・1・0】のアーネストリーはさすがの安定感といったところだ。予想以上に馬場が乾くようなら、稍重/軽で【1・1・0・0】のエイシンアポロンが浮上してくる。

気候・季節実績で取り上げたいのはアーネストリー。良(12℃〜18℃)での成績が【3・0・1・0】、9月〜11月の成績が【3・2・0・0】とこの時期を滅法得意としている。寒(〜12℃)の時期では【0・1・1・1】と勝ち鞍がないだけに、何とかこの千載一遇のチャンスを生かしたいところだ。

(競馬天気)