2010年06月28日
ブエナビスタ惜敗2着、横山典「秋はもっと良くなる」=宝塚記念
春競馬のGIシリーズを締めくくる上半期の総決算グランプリ、第51回GI宝塚記念が27日に阪神競馬場2200メートル芝で開催され、柴田善臣騎乗の8番人気ナカヤマフェスタ(牡4=二ノ宮厩舎、父ステイゴールド)が中団待機から直線外を鋭く伸びて優勝。GI初制覇を達成し、上半期のチャンピオンの座に就いた。やや重の勝ちタイムは2分13秒0。
一方、GI5勝目を狙った横山典弘騎乗の1番人気ブエナビスタ(牝4=松田博厩舎)は半馬身及ばず2着敗戦。またも牡馬の壁に跳ね返された。
届きそうで届かない牡牝混合GIタイトル。昨年のGI有馬記念、今年3月の国際GIドバイシーマクラシックに続き、これで3戦連続で牡牝混合GIレースは銀メダルに泣いた。
「結果は負けたけど、よく頑張っていると思います」とレース後の横山典。道中は4番手の好位を追走。これは横山典との新コンビとなってからモデルチェンジしたブエナビスタの正攻法スタイルであり、折り合いもバッチリついていた。最後の直線は狭い馬群にもひるまず突っ込み、1つ年上の新星アーネストリーとの火の出る叩き合いにも真っ向勝負で勝利。あとはこのまま先頭でゴールを駆け抜けるだけだった。しかし、あと100メートル……いや、50メートルが遠かった。
2着に敗れたとはいえ、競馬自体は正攻法からの力勝負を展開する好内容のレース。安定感も特筆モノで、依然ブエナビスタが現役最強クラスの1頭であることには変わりない。
「前回より馬は良くなっているし、秋にはもっと楽しみが持てると思う」と横山典も前向き。ドバイで世界規格をアピールした日本の女王に足りないパーツ=牡牝混合GIタイトルを、秋こそはしっかりと手にしたい。
スポーツナビ - 2010/6/27 19:20