2010年10月16日

秋華賞、阪神芝で差し損ねた馬の巻き返しに警戒【土曜馬場傾向】

●芝は内枠、ダートは外枠有利が顕著に【4回東京3日馬場傾向】

今週は終日良馬場での競馬となった。例年秋の東京開催では内枠有利(特に芝1400m)の馬場になるが、ようやく例年通りの傾向に戻ったと言えるだろう。ただし、1800mを超える距離で馬群ひと固まりの超スローの展開では新潟外回りのように真ん中から外を通った速い上がりを使える馬が台頭しやすくなるので、距離ごとで狙いを変えていきたいところだ。なお、時計は例年通り速かった。

東京ダートは土曜東京で行われたすべてのレースで7枠or8枠の馬が馬券圏内に入っていたことからわかるように、外枠にアドバンテージがある。もともとダートは一瞬の切れ味に欠ける馬が多く、さらに直線の長い東京ではダラダラとしたスピードを維持して押し切るという競馬が勝ちパターンとなる。10Rのユノゾフィーは別格として、外枠で狙うなら先行馬だろう。


●秋華賞、阪神芝で差し損ねた馬の巻き返しに警戒【5回京都3日馬場傾向】

良馬場の京都ということで、やはり芝は速い上がりを求められる馬場だった。ただ、それを差し引いてもデイリー杯2歳Sでのレーヴディソールの上がり3F33.7秒は2歳馬としては破格。順調にいけば阪神JFの最有力候補だ。その他傾向として、3Rデンコウジュピター、10Rキクカタキシードなど阪神差し損ね→京都で届くというパターンが見られた。日曜京都の秋華賞でも、阪神で行われたローズSで差し損ねた馬の巻き返しがあってもおかしくない。

ダートは前残りが目立った。京都ダートの特徴として1800m以上では逃げ・先行馬が、1400m以下では差し・追込馬が穴を出しやすいというものがある。6Rのビップピュアレディ、12Rのキタノアワラシの激走はその典型的な例と言えるので、この傾向には注意したい。

(競馬天気)