2010年10月07日

【毎日王冠】マイネルスターリーこの気候で(6111)

函館記念で初重賞を制したマルネルスターリーが、東京の開幕戦に参戦してきた。洋芝巧者で、全7勝のうち札幌と函館で6勝を上げている。スターオブコジーン産駒は馬力型で、力の要る洋芝での活躍が目立つ。

ただ、スターリーは、軽い馬場の東京・アイルランドTでの勝ちや京都・準オープン八坂Sの2着など、決め手を必要とする馬場でも連対している。母父サンデーサイレンスが影響しており、データの上でも良馬場成績では乾(7119)湿(0005)などと好走は決して力の要る馬場だけでないことが解る。

また別の観点、気候(季節)を切り口にデータを集計すると面白いことが解る。暖(18-25℃)のレースでは(6111)と実に6勝、北海道の気候と一致し、アイルランドTや八坂Sとも合致する。馬場以前に、この気候ゾーンが最も力を発揮できる気候と推測する。いずれにしても、函館記念の走破タイムは非常に優秀で、スタートの良い松岡騎手に替わって、流れに乗れれば開幕週の府中でも、一発が十分期待できる。

◇マイネルスターリーの馬場・気候データ
・馬場
良乾(7119)
良湿(0005)
稍重軽(0011)
稍重重(0001)
重以上出走なし
・気候
寒(0015)
涼(0008)
暖(6111)
暑(1002)

あれよあれよという間にG1ホースとなったショウワモダンは、元は典型的な道悪巧者で季節馬。寒レース(6416)・重〜不良(3111)で寒い時期か道悪のどちらかの条件で必ず好走する解りやすい馬だった。G1を取って、非常に捉えにくい馬になってしまったが、上がり33秒台の瞬発力勝負より、スタミナを要する流れで、上がり34秒台の決着を望む。

毎年瞬発力勝負になる傾向が強いレースで、決め手のあるスマイルジャック、ペルーサが人気になるだろうが、ここでは、先行して鋭い末脚を使えるマイネルスターリーを推したい。

(競馬天気:水曜コラム 本紙・馬場気候注目馬)