2010年09月30日

【スプリンターズS】松岡へ乗り替わる伏兵フェニックス

横山典落馬負傷で、松岡に乗り替わりとなるマルカフェニックス。ここではこの伏兵に注目してみたい。重賞では、最も賞金額の多いG2阪神Cでの勝ちをはじめ京王杯SC2着、スワンS3着といずれも1400mでこの距離では(1132)と安定感。対して1200mは(4119)と勝つか負けるかの一発型。馬券の妙味は千二だろう。

差しで切れるイメージだが、稍重で2着の北九州記念で最速を記録しているように、やや渋った馬場での切れが際立つ。阪神Cも、レース直前の降雨で良馬場も表面はぬかるんでいた。こういう馬場が最も適している。

デビュー10年以内で年間100勝は、歴史に名を残したジョッキーばかり。その仲間入りを目指す鞍上松岡騎手、現在82勝、中山コースが得意でこのあたりの人気薄での騎乗では常に警戒が必要。秋雨シーズンで、天候も味方するか。

◇マルカフェニックス 馬場・気候成績
良乾4-1-4-12
良湿0-0-0-4
稍軽0-1-1-0
稍重1-0-0-0
重・不良出走なし

寒2-0-1-5
涼2-0-0-4
暖1-1-2-1
暑0-1-2-5
酷暑0-0-0-3

スプリント重賞3勝のプレミアムボックスは勝っても人気にならないタイプ、高松宮記念の惨敗で各紙とも回る印は少ないだろう。追込み一手で、展開に左右されるが、昨秋からの活躍は無視できない。こちらは末脚が生きるパンパンの馬場が条件。

近年は、緩い流れで先行馬有利の展開が続いたが、これだけ先行馬が揃えば、差し追込みの一発に期待したい。

重賞連勝中で、サマースプリントチャンピオンのワンカラットには心配事が多い。千四巧者からこの夏スプリント戦で開花した形だが、距離以前に時計がかかる洋芝での連勝、遡って3着のCBC勝も稍重での好走、野芝での時計勝負は懸念材料。また直線急坂も気になるところ。ここを勝ってしまえば、スプリント界ではトップホースに君臨する余地はあるのだが。

注目馬は、やや渋った時のマルカフェニックス、同じく上がりがかかる馬場でサンカルロ、パンパンの馬場ではプレミアムボックス。先行馬で穴はジェイケイセラヴィを推す。

(競馬天気:本紙・水曜コラム)