2010年09月30日

【スプリンターズS】ワンカラット4馬身スッと先着!

スプリント界制覇へ。函館スプリントS、キーンランドCを実績馬相手に連勝したワンカラットの勢いは止まらない。CWコースでマルティニーク(3歳未勝利)を約7馬身後方から追走。直線で内から並びかけると、スッと加速し1完歩ごとに差を広げて最後は約4馬身先着した。力強さあふれるパフォーマンスで6F81秒4〜1F11秒8をマークした。

 併走馬に騎乗した藤岡佑が「動きましたね。いつもそうなんですけど」と愛馬の動きの良さにあらためて舌を巻いた。見届けた藤岡健師も納得の表情。「先週の単走の動きも良かったし、今週は併せ馬でいつものパターン。時計も非常に優秀だし動きも思った以上だった」

 昨年の1、2着馬ローレルゲレイロ、ビービーガルダンをねじ伏せた前走・キーンランドCについて「調整中に微妙なところがあって絶好調という感じではなかった」と振り返る。3角で他馬と接触し、スイッチが入って掛かり気味に。さらに左前肢と右後肢の2カ所を落鉄するアクシデント。それでも最後まで気持ちを切らさなかった。「女の子でありながらどっしりしているし凄い馬だね」と賛辞の声を惜しまない。その上で師はG1をはっきりと意識している。

 「青写真通りの調整ができているし、この前より状態がいいのは間違いない。今のところ何の不安もないしいい結果を残してほしい」。藤岡健師、藤岡佑ともに今回勝てばG1初制覇。史上4組目の“父子鷹”でのタイトルとなる。夏の勢いそのままに頂点の座をつかめるか。陣営は万全の仕上げで決戦に送り込む。

スポニチアネックス - 2010/9/30 7:02