2010年06月25日

ナムラクレセント力強い伸び12秒0…宝塚記念追い切り

◆宝塚記念追い切り(24日)  宝塚記念の伏兵2頭が24日、栗東トレセンで追い切った。ナムラクレセントは、CWコースでラスト1ハロン12秒0。力強く伸びて上昇をアピールした。スマートギアは、坂路で俊敏に反応。力を存分に出せる状態だ。この日、出走馬と枠順が決定。ファン投票第1位のブエナビスタは、8番枠からのスタートになった。なお、コパノジングーは、右肩ハ行のため出走を取り消した。馬券は26日に前売りされる。

 パワフルな走りに、期待感が膨らむ。Cウッドチップコースに入ったナムラクレセントは、前半からスピードに乗って、馬場の真ん中を勢い良く駆けた。

 最終コーナーを回って迎えた直線。ムチを入れなくても、ゴールを目指して加速していく。馬なりで5ハロン64秒2。ラスト1ハロンは12秒0。力強い伸び脚に、小牧は「最初から元気いっぱい。かかり気味の面はあったが、しまいはしっかりと伸びていた。春の天皇賞より、だいぶ状態はいい」と手応えを口にした。4着だった天皇賞を大きく上回る状態なら、頂点は自然と見えてくる。

 最高の仕上げへ、工夫を施した。先週は、いつも通りに角馬場で入念に体をほぐしたあと、正面からコースに出ようとしたが、馬場入りを嫌がる場面があった。そこで今週は、入り口を向こう正面に変更。気分転換の策がズバリ当たって、スムーズに調整を終えた。「きょうは立ち止まらなくて良かった。先週は大変だったからね。今回も折り合いひとつ。距離はいいので楽しみ」。主戦は納得いく調整ができたことで、自信を深めた。

 前哨戦の金鯱賞は、2番人気で8着。折り合いを欠いたのがすべてだった。3歳時には菊花賞3着の実績を残している馬。大舞台での巻き返しに力が入る。「スタミナなら、このメンバーでも上位。道悪も大丈夫だけど、どうせなら良馬場でやりたい。無難に回るよりも、イチかバチかで1着の可能性のある競馬をしてほしい」と房野助手。チーム一丸となって、G1馬の“壁”にチャレンジする。
スポーツ報知 - 2010/6/25 8:01