2010年09月24日

【オールカマー】ドリジャニ坂路自己ベスト50秒8

「第56回オールカマー」追い切りではドリームジャーニーが坂路でシャープな脚さばき、仕上がりの良さを披露した。

 まだまだ若い!6歳秋を迎えたドリームジャーニーの木曜追いは坂路で単走。秋雨の中、4F50秒8〜1F12秒5と伸びた。これは坂路の自己ベストタイム。もともとコース追いが主体で比較対象が少ない中だとはいえ、健在ぶりをアピールした。鞍上・池添の口調にも自信がにじむ。

 「もう脚元の不安はないと聞いていますし、しまいしっかりと。行きっぷりが良くて、思ったよりも時計が出ましたね。しっかり動いているし、状態はいいんじゃないかと思います」

 春秋グランプリ制覇を果たした昨年から一転、今年は苦境に立たされた。59キロを背負った京都記念、大阪杯で連続3着。目標としていた天皇賞・春の直前に右前球節に腫れが出たため、休養を余儀なくされた。だが調整過程に不安のあった宝塚記念で4着。出遅れ気味のスタートから直線では追い込んできた。ジョッキーはこう振り返る。

 「あの時は調教でも具合が良くなってくる一歩手前だった。それが使っていれば際どかったと思えるレース。そのあたりは底力」

 復権への足掛かりをつかみ、放牧明けから順調に調整を積んだ今回は違うはず。ここまで結果の出ていない59キロは「楽ではない」としながらも、池添は言葉に力を込めた。

 「この馬に乗る時はいつも結果を出さなければいけないと思っている。春は不本意だったし、いい形で秋のスタートを切れれば」

 このままでは引き下がれない。まずは秋初戦、格の違いを見せる。

スポニチアネックス - 2010/9/24 7:02