2010年09月23日

【オールカマー】ミステリアスライトAAA評価!

濃いモヤに包まれた馬場開場(午前6時)時の美浦トレセン。かろうじて馬の姿が分かるのはゴール前150メートルだけだ。懸命に目を凝らすと、ポリトラックコースでモヤを突き破るかのように末脚を繰り出す馬が現れた。それがミステリアスライト。残り150メートル時点で僚馬メイショウドレイク(5歳500万)を2馬身離していたが、そこからさらに突き放した。ゴールでは手応えたっぷりに4馬身先着。3連勝中の勢いをこれでもかとばかりにぶつけた。

 「5、6馬身くらい追いかけたが余裕だったな。いや、10馬身はあったかな。ハハハ」。うまそうにたばこをくゆらせ、小島太師は上機嫌だ。「これまでは背中や腰に弱いところがあって、レース後は常にケアが必要だったが今は大丈夫。今までで一番いい状態と言えるだろう。ここでそこそこの勝負をすれば先々に夢が持てる」と、秋の大目標に掲げる天皇賞(10月31日、東京)を見据えて、目を輝かせた。

 騎乗した小島良助手も好感触。評価はAですか?の質問に「AAA(トリプルエー)でよろしく」と笑顔を浮かべた。「5、6馬身追走して、おそらく5F66秒程度。3コーナー過ぎで並んで、直線を向いてすぐに追い抜いた」と追い切り内容を説明。さらに「体の弱かった部分がしっかりしたことは確かだが、馬が落ち着いたことが大きい。どっしりと構えるようになった。僕は体の成長より、精神面の成長の方が連勝の要因として大きいと思う」と語った。

 最近の3連勝は、いずれも完勝。直線で馬なりのまま先頭に立ち、押し切るレースぶりは、さらなる高みへの可能性を感じさせる。「競馬が上手だし、充実期に入ったね」と小島良助手は力強く締めくくった。

スポニチアネックス - 2010/9/23 7:02