2010年09月17日

【ローズS】リターンズ 福永と春の雪辱へ

「ローズS・G2」(19日、阪神)
 堂々と本番へ向かうためにも、ここは結果を出したい。現時点の賞金順では秋華賞出走が微妙なエーシンリターンズ。確実にするためにも権利を獲る必要がある。放牧を挟み、たくましさを増して仕上がりは良好。鞍上の福永もローズSは好相性を誇るレースだ。人馬一体となって、充実の秋を目指す。
  ◇  ◇
 賞金順での出走が微妙なだけに、トライアルは結果も内容も納得のいくものがほしい。エーシンリターンズとコンビを組む福永は「ここで3着に来ないようでは、本番も面白くないからね」と秋華賞に向けて気合を入れ直した。

 手応えはつかんでいる。4カ月の休み明け。岡山県の栄進牧場で春の疲れを取り無事に夏を過ごして、体はたくましさを増した。栗東に戻ってからも順調に調教を重ね、仕上がりは良好だ。「良くなっている。本当にいい馬になった。体つきに幅が出てきたね。カイバも食べているし、実が入った感じ」と自ら感触を確かめて、満足な表情を浮かべた。

 春の桜花賞では見せ場たっぷりの3着。アパパネと0秒1差の接戦を演じて注目を集めた。続くオークスはイレ込んでしまい14着。距離も長く、力を存分に発揮することができなかった。しかし今回は〈1020〉と得意にする阪神。「1600〜2000メートルがいい」と希望するように、1800メートルは守備範囲だ。

 「悪くないね」と福永が好印象を抱いているように、ローズSは過去10年間で〈1234〉とまずまずの相性。2冠女王アパパネを筆頭に、相手は強力だが「面白いと思うよ」と挑戦状をたたきつけた。人馬一体となって春の借りを返し、本番へ弾みをつける。

デイリースポーツ - 2010/9/17 9:17