2012年04月17日

パワーアップ顕著のテイクアベット、第二のヘッドライナーとして注目

【3回中山7〜8日目馬場傾向】

中山芝は7日目が不良、8日目が重→10Rから稍重。先週までの高速馬場は姿を消し、時計・上がりともにかかる馬場だった。あまりにも馬場が荒れたことでインから乾くというレベルではなく、外枠の差し馬の天下だった。
中山ダートは7・8日目ともに不良。水が浮くほど悪化したことで高速馬場に。こういった馬場では砂(泥)を被らずにスムーズな競馬ができる逃げ馬・追込馬という極端な脚質を持った馬に利があり、好位差しを得意とする馬にとって厳しい馬場だった。

●2回中山7日目 9R 1着クリールカイザー

中7週、+12kgの馬体重をものともせず快勝。むしろ間隔をあけたことで馬が成長した感があり、道悪巧者という点を差し引いても余裕たっぷりの勝ち方だった。東京芝で上がり3ハロン33.9秒の脚を使っての勝利実績がある点から上がりの速い競馬も問題なく、ダービートライアルで一発があってもおかしくないだろう。

●2回中山8日目 11R 1着ゴールドシップ

見事なコース取りを見せ、混戦の一冠目を制した。間隔を空けたローテーションが結果的に功を奏した感があり、年内3戦目でダービーに臨める点はかなり大きい。ちなみに皐月賞を上がり3ハロン最速で制した馬はダービーで【3・1・2・0】複勝率100%ということで、現状ダービーの最有力候補と言えそうだ。

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【2回阪神7〜8日目馬場傾向】

阪神芝は7日目が稍重、8日目が良。馬場状態が馬場状態だけに時計がかかるのは仕方のないところだが、それに加えてパワーが求められるといった印象だった。特に内回りコースでは距離短縮馬やダート実績馬の好走が目立っていた。
阪神ダートは7日目が重→6Rから稍重、8日目が良。比較的早く馬場が乾いたことで馬にとってちょうど走りやすいコンディションに。日曜阪神はさらに馬場が乾き、渋った馬場が合わなかったパワー型の台頭による波乱が多かった。

●2回阪神7日目 9R 5着アナスタシアブルー

休み明け・対牡馬相手と条件は楽ではなかったが、上がり3ハロン3位の脚で5着と健闘。新馬戦圧勝、萩S4着のパフォーマンスから平坦向きは明らかで、次走京都替りでさらなる前進が期待できる。

●2回阪神8日目 10R 1着テイクアベット

中10週と間隔が空いた1戦で6馬身差圧勝。明らかにパワーアップしており、今回のような競馬ができれば重賞制覇も時間の問題だろう。3歳時には芝で3着実績がある点からダート→芝替りでも妙味を感じる1頭だ。第二のヘッドライナーとして注目したい。

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【1回福島3〜4日目馬場傾向】

福島芝は3日目が良→6Rから稍重、4日目が良。開催前半で馬場そのものの状態が良く、馬場が渋っても極端に時計がかかることはなかった。
福島ダートは3日目が良→6Rから稍重、4日目が良。こちらは特に目立った傾向は見られなかった。

●1回福島3日目 11R 5着ヘリオス

2番手追走の積極果敢なレースを見せたが、直線失速し5着。現級で足踏みが続いているが、同馬が8馬身差圧勝を見せたときの馬場は良馬場。それ以降すべてのレースで渋った馬場に当たってしまっている。次走良馬場で走ることができれば一変の可能性大だ。

●1回福島4日目 8R 5着アースツリー

内々からロスのない競馬を見せたが、直線追いづらくなるシーンも見られて5着。スムーズなら・・・と思わせた内容で、2走前4着がフロックではないことを証明した。現状ローカル芝1200mが狙える唯一の条件だが、展開・馬場次第でいつ突き抜けてもおかしくない末脚を持つ馬ということは覚えておきたい。