2012年03月20日

右回り・芝2000mにこだわるメイショウカドマツ、皐月賞の穴馬候補に

【2回中山7〜8日目馬場傾向】

中山芝は7日目が良/水多→2Rから稍重/水少→7Rから重/水少、8日目が重/水少。土曜日はレース中の雨ということで先週より差しが決まっている印象だった。先週のコラムでは「こういった馬場が大得意のトニービン系を持つ馬の好走が目立った」と書いたがその傾向通り母父トニービンを持つ馬が9・10Rと立て続けに激走。日曜もこの傾向は変わらず、雨が降ったら血統を重視するスタンスを取りたいところだ。
中山ダートは7日目が良/水多→2Rから稍重/水少→7Rから重/水少、8日目が不良。時計は相当に速く、脚抜きの良い馬場で後方一気の馬&逃げ・先行馬という組み合わせが多かった。

●2回中山7日目 11R 4着ヘレナモルフォ

中山・道悪実績から2番人気に支持されたが、惜しくも4着に敗れた。先行馬総崩れの展開を逃げ粘ったのだから、道悪適性は相当なものだろう。一度だけ走った良馬場は10着と惨敗を喫しているだけに、今後も道悪にあたった時やパワーを要する洋芝を使われた時が狙い目になりそうだ。

●2回中山8日目 11R 1着グランデッツァ

ディープブリランテ1頭に相手を絞った競馬で見事に差し切った。同馬を負かしたゴールドシップ、弥生賞2着のトリップを含めたラジオNIKKEI杯2歳S組のレベルの高さが図らずとも証明されたわけだが、唯一同馬の懸念材料は高速馬場への対応。皐月賞時の馬場が「荒れ馬場でも堅い高速馬場」になっている可能性も考えられ、そうなった時の適性は未知数。少なくとも今回の勝利だけで馬場適性を判断することはできない。

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【1回阪神7〜8日目馬場傾向】

阪神芝は7日目が稍重/水少、8日目が良/水少。比較的早く雨が上がったとはいえ馬場は重く、切れ味よりパワーが問われた。芝で4角10番手以下から馬券圏内に入ったのはワールドエース1頭のみということが同馬の評価を押し上げることになるが、同馬は別格として逃げ・先行馬&内枠に入った馬の好走が目立っていた。
阪神ダートは8日目が重/水少、8日目が重/水少→5Rから稍重/水多。人気薄の好走馬が軒並み外枠だった点を踏まえると、阪神ダートは渋ったら外枠有利の傾向が出るようだ。

●1回阪神7日目 11R 2着メイショウカドマツ

ワールドエースのケタ違いの末脚に屈したものの、3着以下はまったく寄せ付けなかった。同馬はこれで5戦続けて右回り・芝2000mを使われており、この経験値はクラシック戦線では大きな武器となる。皐月賞でも単騎逃げが濃厚ということで、皐月賞の穴候補として挙げておきたい。

●1回阪神8日目 12R 7着イノセントリーサム

10番人気7着と特に見せ場のない敗戦。とはいえ8-7-6-10の道中通過順が示すように決してスムーズな競馬ではなかった点は見逃せない。中央ダートでの2勝はいずれも直線平坦コースということで、次走平坦コースを使われるようなら一変の可能性は十分だ。

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【1回中京5〜6日目馬場傾向】

中京芝は5日目が良/水多→2Rから稍重/水少→6Rから重/水少、6日目が良/水少。今週も外枠の差し馬有利という傾向は変わらず、どれだけ仕掛けを遅らせるかが好走のポイントになっている。また、ダート→芝替りでの激走というシーンも目立っており、これは中京芝特有の傾向と言えそうだ。土曜10Rの1,2着馬が開催前半の中京芝で差し損ねていた馬だった点から、開催前半差し損ね馬に穴妙味を感じる。
中京ダートは5日目が稍重/水多→5Rから重/水少、6日目が重/水少→5Rから稍重/水多。脚抜きの良い馬場になったことで速い時計が出ていた。前残りが強調されていた中京ダートだが、1400mに限っては明らかに差し・追込馬優位である点に注意したい。

●1回中京5日目 11R 4着レオアクティブ

これまでの実績から1番人気に推されたが、4着と人気を裏切ってしまった。同馬は東京芝で上がり3ハロン33秒台を連発していたように軽い芝で切れ味を発揮する馬で、今回は芝が合わなかったのだろう。距離不安が囁かれるNHKマイルカップだが「芝替り」というアドバンテージを活かすことができれば巻き返しは可能だ。

●1回中京6日目 8R 1着キングロンシャープ

開催前半は差し届かずだったが、開催後半に替って突き抜けた。脚質的に差し損ねの可能性はつきまとうが、これまで芝で0.8秒以上負けたことがない堅実派でもある。この手のタイプの馬がハマる場所は新生中京もしくはハイペースになりやすい阪神芝1400mか中山芝1600mで、いずれかの条件に出走した際は一発に警戒したい。