2012年03月13日

勝ち方異質のパララサルー、桜花賞でも勝ち負けを期待

【2回中山5〜6日目馬場傾向】

中山芝は5日目が不良、6日目が不良→4Rから重/水多。芝2000mで2分10秒を記録したように明らかに時計のかかる馬場。こういった馬場が大得意のトニービン系を持つ馬の好走が目立っており、ミスタープロスペクター系を持つ馬と合わせて来る血統の偏りに注意したい。
中山ダートは5日目が不良、6日目が不良→10Rから重/水多。思いのほか差し・追込が決まっており、鋭い決め手を持つ馬にとって絶好の馬場だった。

●2回中山5日目 11R 1着パララサルー

3連勝で桜花賞への出走権を手に入れた。3勝すべてが中山マイルということで判断がしづらいが、インから好位を断ち回るという中山マイル定番の勝ち方ではなく、道中10番手以下から直線だけに突き抜けたところに魅力を感じる。ローテーションも決して押せ押せというわけではないので、桜花賞でも勝ち負けを期待できる馬だ。

●2回中山6日目 11R 8着アカンサス

中山芝1800mは得意条件だったが、8着と人気を裏切ってしまった。中山巧者であることは間違いないが、同馬のベストパフォーマンスは上がり3ハロン33.6秒の脚で差し切ったスイートピーS。それと似たような条件にはヴィクトリアマイルがあり、そこに出走が叶うようなら一発の魅力を秘める。

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【1回阪神5〜6日目馬場傾向】

阪神芝は5日目が稍重/水少→5Rから良/水多、6日目が良/水少。馬場が渋った土曜も馬場が乾いた日曜も外差しが決まっており、東京・中山のように内から乾くという特性はなさそう。今開催中は外差し馬狙いで問題ないだろう。
阪神ダートは5日目が重/水少、6日目が重/水少→5Rから稍重/水多。こちらも中山ダートと同じく差し・追込が決まっており、切れ味が問われる馬場だった。

●1回阪神5日目 4R 1着ファントムライト

直線後続の追撃を凌ぎ切り、未勝利を脱出。これまで戦ってきた相手がアダムスピーク、ベールドインパクトであることを考えると順当な結果だろう。この手のタイプは相手なりに走るので、格上挑戦であっても評価を落とさないほうがよさそうだ。非根幹距離で行われる京都新聞杯あたりが狙い目か。

●1回阪神6日目 10R 2着エーシンバリントン

昇級戦で12番人気ながら2着に入る好走を見せた。同馬は外から被されずにスムーズな競馬ができるかがすべてで、近2走はその外枠が当たった。この手の馬はあっさり惨敗することもあるが、その反面あっさり巻き返すこともある。今後は枠順・展開と相談しながら狙いどころを定めていきたい。

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【1回中京3〜4日目馬場傾向】

中京芝は3日目が稍重/水少→5Rから良/水多、4日目が良/水少。土曜中京芝で行われた5レースで馬券圏内に入った15頭中10頭が馬番ふた桁番を引いた馬ということで、新生中京芝はかなりの外枠有利。坂を登り切った後の平坦コースで形勢逆転というシーンが多く、京都外回りや東京芝といった軽い馬場で差し損ねていた馬に向いていることは間違いなさそうだ。時計は相変わらずかかっている。
中京ダートは3日目が不良→5Rから重/水多、4日目が重/水少→5Rから稍重/水多。こちらも先週と同じ勝ち馬の多くは4角2番手以内にいた馬。短距離ではある程度差しが利いているが、基本的には先行馬狙いで良さそうだ。

●1回中京3日目 10R 1着クイーンオリーブ

およそ半年ぶりのレースとなったが、逃げて快勝。新生中京は逃げがまったく決まらないコースであることを考えると、着差以上にその価値は高い。セラフィックロンプをはじめ息の長いマンハッタンカフェ産駒である点から、同馬のように得意条件だけで毎年走るというタイプになりそうだ。

●1回中京4日目 8R 1着レオプライム

旧中京時代に2戦2勝という得意舞台で勝ち星を積み上げた。中京芝1400mは特に追込が利きやすい条件だが、その恩恵を差し引いても強い勝ち方。このコースはもちろんのこと、外差しの利く馬場なら中央場所でも通用するだけの能力を秘めている。