2012年03月06日

東京向きのフェノーメノ、ダービートライアルで再度注目

【2回中山3〜4日目馬場傾向】

中山芝は3日目が不良→4Rから重/水多→9Rから重/水少、4日目が稍重/水少。回復途上の中山芝特徴としてイン有利が挙げられるが、馬番ふた桁番を引いたカレンチャンが4着に敗れ、馬番ひと桁番が1〜3着を占めたオーシャンSや内枠の馬が上位を占めた弥生賞はその典型。かなりのトラックバイアスがあり、好走馬も凡走馬も今回の結果をそのまま鵜呑みにしないほうが良さそうだ。
中山ダートは3日目が不良、4日目が重/水少。脚抜きの良い馬場ダートで前に行った馬が止まらなかった。

●2回中山3日目 9R 4着キネオピューマ

新馬戦勝ちの舞台に戻って巻き返しが期待されたが、差し届かなかった。とはいえこの週の中山芝は極端なイン有利であり、この馬自身上がり3ハロンで次位に0.5秒もの差をつけている。末脚の破壊力は相当なものがあり、きれいな馬場での走りを見てみたい1頭だ。

●2回中山4日目 9R 6着フェノーメノ

超スローに加えてイン有利の馬場状態で直線大外を通ってはまず届かないだろう。これで東京芝2戦2勝、中山芝2戦馬券圏外と適性がはっきりした。次走東京に替れば巻き返しは必至だ。

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【1回阪神3〜4日目馬場傾向】

阪神芝は3日目が良/水多→6Rから良/水少、4日目が良/水少。洋芝適性が問われるようなパワー型の芝という傾向は今週も変わらず、水分を含んだ馬場でその傾向はさらに顕著に。武庫川Sを制したタガノエルシコのようにやや距離不足に思える馬でも十分間に合う馬場だった。
阪神ダートは3日目が重/水少→6Rから稍重/水多、4日目が稍重/水多。時計が出る状態。土曜阪神は7レース中6レースで上がり3ハロン最速を記録した馬が馬券圏内に入っていたように、切れ味が問われる馬場だった。

●1回阪神3日目 8R 5着ミッキーホワイト

昇級戦でいきなり2着好走の前走内容が評価されて圧倒的な支持を集めたが、5着と人気を裏切ってしまった。急坂・馬場ともこなしているだけに今回は2走ボケということで敗因を片づけられそうだ。次走適度な間隔を空けて臨めば好走必至だろう。

●1回阪神4日目 7R 1着ベストリガーズ

約1年ぶりのレースをものともせず現級を突破した。本質脚抜きの良い渋った馬場は得意ではないと思うが、ここではあまりにも力が違った印象だ。昇級戦で乾いたダートならさなるパフォーマンスが期待できる馬で、長い目で注目したい。

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【1回中京1〜2日目馬場傾向】

中京芝は1日目が良/水多→6Rから良/水少、2日目が良/水少。リニューアルオープンしたことでの馬場傾向だが、急坂ができたこと以上に直線が長くなったことが重要に思える。土曜8・9・10Rと新潟外回りコース連対実績のある馬が馬券圏内に入ったのはその好例で、まだ一日だが京都外回りや東京芝といった軽い馬場で差し損ねていた馬に向きそうな舞台だ。
中京ダートは1日目が重/水多→9Rから重/水少、2日目が稍重/水多。こちらは新潟ダートに近い印象を受けた。というのも決まり手のほとんどが逃げ切り勝ちであり、4コーナーで後続を離してしまえば勝負あり。見ていてまったく差し馬が届く気配がしなかったのはそのためだろう。

●1回中京1日目 5R 1着アドマイヤフライト

3〜4コーナーで位置取りを下げる場面もあったが、終わってみれば上がり3ハロン最速の脚で快勝。距離延長で2着→急坂で1着と条件が厳しくなるにつれてパフォーマンスを上昇させている点から重賞の厳しい流れのほうがむしろ合っている印象がある。マンハッタンカフェ産駒が得意とする京都新聞杯はベストとも思える舞台で、それまで忘れないようにしたい。

●1回中京2日目 8R 1着ヒラボクビクトリー

前走から間隔をあけて臨んだ一戦だったが、あっさり突き抜けた。好走歴が内回りコースに集中しているように広いコースでは不安が残るが、この条件ならまず大崩れはない。今後はローカル2600mといった長距離戦で注目したいところだ。

(競馬天気:月曜コラム「馬場×次走注目馬」より)