2012年02月12日

【京都記念出走馬分析】穴なら「前に行ける馬」もしくは「京都芝外回りコース実績がある馬」

■個々の馬分析
・ダークシャドウ
ダンスインザダーク産駒のわりには速い上がりに対応できるのが長所。距離適性は異なるものの、同じ父のダノンヨーヨーと似たタイプであり、勢いがあるうちは強い。よって、天皇賞(秋)では高評価したが今回は間隔をあけたのがどう出るか。ダンスインザダーク産駒は、過去5年で「5歳以上・芝2200m以上・オープン以上」の成績が[2 4 1 64](過去3年だと[0 0 1 31])と、年齢を重ねるごとに中長距離で走らなくなっていく傾向にある。

・リッツィースター
前走は穴人気になっていたものの、不良馬場で皆早めに動く競馬をしたことで、前不利な展開となり惨敗。2走前で、斤量差はあったが、人気の一角トレイルブレイザーを撃破。人気馬の多くが後方からのタイプであり、少なくとも前走よりは展開が向きそう。過去、シルクフェイマス、ヴィクトリーなど、逃げ馬が穴をあけている重賞でもあり、この馬の一発があってもおかしくない。

・トーセンラー
京都外回りは、オルフェーヴルに先着したきさらぎ賞の勝利もあって得意な条件といえる。その意味では、ここも適性的にはメンバー中上位。菊花賞ではウインバリアシオンに先着を許しているが、ぴったり内を回った相手に対し、こちらは1枠でも道中ずっと外を回っており距離ロスはこちらの方が大。内容的にはほぼ互角だったといえる。

・ロードオブザリング
昨年の5着馬。母父サンデーサイレンスの馬は本コースが得意。同じ父の2009年勝ち馬アサクサキングスの他、2007年のアドマイヤムーン、2011年のトゥザグローリーと京都記念はここ5年で3勝している。京都の芝中長距離で一発あるホワイトマズル産駒ということもあり、血統面で魅力がある。

・ウインバリアシオン
スタミナに優れ、かつある程度の速い脚も使える馬。ダービーのように、ある程度時計がかかる芝の広いコースがベスト条件。京都芝でも、使われて多少タフになってきた今の馬場は向いている。ジャパンCでは、内を通った馬が圧倒的な有利な馬場で、ここで外を通った組が有馬記念で巻き返している。この馬も早めに動くことでカバーしようと試みたが、やはり外をマクッたのが最後に響いた格好。力は古馬相手でも十分通用する。ただし、脚質的に思わぬ取りこぼしの危険性がつきまとうタイプでもある。

・ヒルノダムール
京都外回りでは、天皇賞春を勝っており、適性に大きな問題はない。ただし、戦跡からもやや詰めの甘さがある馬で、カバーするには大阪杯、天皇賞春のように、馬群の中で我慢してロスを少なくする形がベスト。その意味では、もう少し内の枠の方が理想的だった。


■展望
過去の傾向から、人気馬の総崩れが望みにくいレース。

今年の人気馬の中では、トーセンラー、ウインバリアシオンの4歳2頭が、京都外回り適性から上位の存在と考える。

穴を探すならば「前に行ける馬」もしくは「京都芝外回りコース実績がある馬」。

前者については、過去5年でも、シルクフェイマス、ヴィクトリーの2頭が逃げ粘って穴を演出している。このメンバーの中では、リッツィースターの粘りこみに警戒したい。前走の5番人気から一気にブービー人気へ急落したが、馬場の悪いところを通らされた影響もあって力を出し切れたとはいえない。京都中長距離芝では特に巧みな和田騎手の騎乗もあり、強気の競馬で見せ場を作りたい。

後者の例としては、昨年のメイショウベルーガが典型。こちらのパターンでは、昨年の5着馬、ロードオブザリングが面白い。ホワイトマズル産駒は、イングランディーレ、アサクサキングス、シルポートなど、特に京都芝外回りの穴種牡馬として常に怖い存在であり、母父サンデーサイレンスということもあって血統面で魅力がある。

人気馬が3着以内を独占することも多い重賞であるが、前述の穴馬2頭のどちらかが人気の一角を崩すことに期待する。

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